平成17年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後Ⅰ 問Ⅳ設問3解答と解説
目次
解答
(1)【b】30 【c】192
(2)経路情報の増加に伴うトラフィック増加
経路情報の増加に伴うルータの負荷の増大
解説
(1)
【b】
RIPの基本的な動作です。RIPはバージョン1でもバージョン2でも30秒ごとに自
身のルーティングテーブルをブロードキャストまたはマルチキャストします。
【c】
ルート集約(問題文では「経路集約」)の問題です。サブネットマスクによっていくつのルートが集約されているかを計算します。問題文より、ルータAではISP-A内のネットワークアドレスを17ビットで集約して1つのネットワークアドレスをアドバタイズしています。そして、ルータBではISP-B内のネットワークアドレスを18ビットで集約して1つのネットワークアドレスをアドバタイズしています。
この集約の単位が24ビットだったときのルート情報の数を求めるのが問題です。つまり、ルータAのサブネットマスクが17ビットのネットワークアドレスを24ビットのサブネットマスクでサブネッティングして、ルータBのサブネットマスク18ビットのネットワークアドレスを24ビットのサブネットマスクでサブネッティングすると考えます。
ルータAでは17ビットの集約を24ビットの集約にするので、7ビット分サブネットマスクを右にずらします。すると、27=128個の24ビットのルートになります。ルータBでは18ビットの集約を24ビットの集約にするので、6ビット分サブネットマスクを右にずらします。その結果、26=64個の24ビットのルートになります。合わせて、128+64=192個のルートです。
(2)
ルート集約のメリットを答えるごく基本的な問題です。ルート集約は、複数のネットワークアドレスをまとめて1つのネットワークアドレスとして扱うことです。ルート集約を行うことで、
- ルート情報の減少によるネットワークトラフィックの減少
- ルーティングテーブルのサイズを小さくしてルータの負荷を減らす
- 細かいルートの障害が影響を及ぼす範囲を限定する
というメリットがあります。
ルート集約を行わないことによるデメリットは、上記の逆を答えればいいです。問題文で「経路情報」という言葉を使っているので、問題文で使われている言葉で解答してください。
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