はじめてのLAN構築講座 その2
LANの構成要素
LANを構成する要素を考えます。LANの構成要素として、大きく
- ノード
- 伝送媒体
があります。
ノードとはLANに接続してデータを送受信する機器を表す言葉です。つまり、
ノードにはパソコンやサーバ、ネットワークプリンタなどです。また、ルータ、
レイヤ2/レイヤ3スイッチなどのネットワーク機器も含まれます。
パソコンやサーバなどのノードをLANに接続するためにはNIC(Network Interface Card)
が必要です。これは、LANカード、LANボード、ネットワークカードなどともい
います。現在、販売されているパソコンやサーバにはオンボードでNICが搭載
されていて、LANケーブルをすぐに接続できるようになっているので、あまり
NICを意識する必要はないかもしれません。2000年ぐらいまでは、オンボード
でNICが搭載されていないパソコンもあったので、それらをLANに接続するため
にNICを別途増設する必要がありました。
スイッチやルータといったネットワーク機器の場合はNICという言葉よりも、
インタフェースやポートといった言葉を使うことが多いです。また、ネットワ
ーク機器は複数のLANを接続するなどの役割もあります。
そして、こうしたノード同士を相互に接続して物理的な信号を伝播するために
伝送媒体が必要です。伝送媒体とは「0」「1」のデジタルデータを電気信号や
光信号などの物理的な信号に変換して流すための媒体です。伝送媒体には有線
と無線があります。
有線の伝送媒体は、UTPケーブルや光ファイバケーブルなどのケーブルです。
無線の伝送媒体として、電波や赤外線などがあります。
家庭内でLANを構築するときの構成要素として、次のようなものがあります。
<ノード>
- パソコン
- ブロードバンドルータ
- スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)
- 無線LANアクセスポイント
- プリンタ
- NAS(Network Attached Strage)
- ゲーム機/テレビ/ハイビジョンレコーダなどの家電
<伝送媒体>
- UTPケーブル(カテゴリ5e/6)
- 電波(2.4GHz帯/5GHz帯)
以上のような構成要素があるわけですが、勝手なものをなんでも使えるわけで
はありません。それぞれ決められた規格に沿ったものを使わなければLANを構
築することができません。