Ciscoルータをフレームリレースイッチに設定しよう
目次
Ciscoルータをフレームリレースイッチに設定するためのステップ
Ciscoルータをフレームリレースイッチとして設定することができます。フレームリレースイッチの設定を行うには、次の3つのステップがあります。
Step1.フレームリレースイッチングの有効化
Step2.フレームリレーカプセル化、インタフェースタイプの定義
Step3.スイッチングする入力DLCIと出力インタフェース、DLCIの対応付け
次の図のFR-SWを例にとって、にこの3つのステップの具体的なコマンドを解説します。
フレームリレースイッチの設定
Step1.フレームリレースイッチングの有効化
グローバルコンフィグレーションモードで次のコマンドを入力することにより、Ciscoルータをフレームリレースイッチとして動作させることができます。
(config)#frame-relay switching
Step2. フレームリレーカプセル化、インタフェースタイプの定義
フレームリレーのDTEを接続するインタフェースにおいて、フレームリレーカプセル化を有効にします。
(config-if)#encapsulation frame-relay
そして、スイッチングするインタフェースをフレームリレーDCEとしてインタフェースタイプの定義を行います。
(config-if)#frame-relay intf-type dce
Step3. スイッチングする入力DLCIと出力インタフェース、DLCIの対応付け
frame-relay routeコマンドにより、スイッチングするインタフェースで、入力DLCIと出力インタフェース、DLCI番号を対応付けます。
(config-if)#frame-relay route [Input-DLCI] [Output-Interface] [Output-DLCI]
この例では、FR-SWのSerial0/0インタフェースにDLCI=100で受信したフレームをSerial0/1インタフェースからDLCI=200で送信するので、Serial0/0インタフェースで次のように設定します。
(config)#interface serial 0/0
(config-if)#frame-relay route 100 interface serial0/1 200
そして、逆方向のスイッチングの設定も必要です。Serial0/1でDLCI=200で受信したフレームをSerial0/0からDLCI=100で送信するので、Serial0/1インタフェースで次のように設定します。
(config)#interface serial 0/1
(config-if)#frame-relay route 200 interface serial0/0 100
設定した入力DLCIと出力インタフェース、DLCIとの対応付けはshow frame-relay routeコマンドで確認できます。