ある日、突然、ネットワークがつながらなくなる・・・よくある話です。まっ
たくトラブルが発生しないネットワークなんてないです。どんなに完璧な設計
をしていても、ハードウェアが物理的に故障してしまうと防ぎようがありませ
ん。ハードウェアの物理的な故障も見越して、冗長構成などを組んだりします
トが、ネットワークを運用している上ではトラブルの発生は不可避であること
に変わりありません。ラブルが発生しても、あわてずさわがず的確に対処して
解決できるようになりたいものです。

で、

「トラブルが発生してもあわてないようにするためにはどうすればいいか?」

ということをまとめているのが、今回レビューのネタに取り上げた特集です。

毎年、日経NETWORKでは、ネットワークトラブルについてのアンケートを実施
しているそうです。今回のアンケートでは、1195件の回答が寄せられていて、
たくさんの回答からトラブルに対処するための”転ばぬ先の杖”をまとめてい
ます。

調査から日経NETWORK編集部が導き出した”転ばぬ先の杖”は次の通りです。

  • ネットワーク構成図
  • アドレス管理表
  • 機器に貼るタグ
  • 過去のトラブル記録
  • 機器の設定の控え
  • フリーソフトとコマンド
  • トラフィックの監視

これらはトラブルに対応する上で、最も基本的な項目だと言えるでしょう。で
も、これがなかなかそろっていなかったりします。
ネットワークがどんな姿をしているかというネットワーク構成図がきちんと作
られていないという話はよく聞きます。それにもましてよく聞くのは、ネット
ワーク構成図がアップデートされていない・・・ネットワーク構成は変化して
いくものです。変化したタイミングできちんとネットワーク構成図をアップデ
ートすべきなんですが、「また今度・・・」と思っているウチに、気がついた
らぜんぜん現状のネットワーク構成を反映できていない構成図になってしまう
ことがよくあります。同じことは、アドレス管理表にも言えますね。最初は、
きちんとクライアントなどに設定しているIPアドレスを管理していても、いつ
の間にかしらないIPアドレスがどんどん増えてしまっていて、クライアントPC
の特定が難しくなってしまうこともよく聞きます。
きちんと、現状のネットワーク構成を反映した構成図やアドレス管理表を作っ
ておくことがとても大事です。また、機器の設定の控えをとっておくことも同
様です。
こうした内容はOSIのネットワーク管理モデルでいうと構成管理(Configuration Management)
に相当します。簡単に言うと、「ネットワークの正常な姿をきちんと把握して
おきましょう」ということですね。これがトラブル対応の大前提です。

そして、過去のトラブル記録をデータベース化しておくと、トラブルの対応が
効果的になります。トラブルにはそんなにバリエーションってないものです。
まったくいままでに経験したことがないっていうトラブルの方が少ないでしょ
う。ですから、以前に発生したトラブルの状況を詳細に記録しておくことで、
同じようなトラブルが発生したときに素早く対応することができるわけです。

また、トラブルの兆候を検知するためにトラフィックの監視も重要です。期待
されるパフォーマンスを発揮できないなどトラブルには特徴的な兆候がありま
す。いち早くトラブルの兆候を見極めることで、トラブルの影響範囲や被害を
小さくすることが可能です。このようにしてトラブルの兆候を見極めるために
は、ネットワークが正常なときのおおよそのパフォーマンスを把握しておくこ
とが求められます。正常時のパフォーマンスを計測したトラフィックの統計情
報を「ベースライン」と言います。トラフィックの監視を行い、ベースライン
と比較すると、トラブルの兆候をいち早くキャッチすることができます。

実際にトラブルが発生してしまったときに、トラブルの発生箇所を特定したり、
原因を特定したりするときに「ping」「traceroute」「nslookup」などのコマ
ンドや「Ethereal」などのキャプチャソフトが役に立ちます。ソフトウェアは
ウン百万もするようなものもありますが、そんなに規模が大きくなければフリ
ーソフトでも十分対応可能です。

以上のような”転ばぬ先の杖”を実際に活用して、トラブルを解決した事例が
後半部分で紹介されています。

記事の内容としては、企業ネットワーク向けです。でも、最近では家庭内がど
んどんネットワーク化してきていますね。HD/DVDレコーダーやテレビやゲーム
気に至るまでネットワークに接続されるようになってきています。そうなると、
家庭内でもトラブルが発生したときの対応がきちんとできるかどうかは大事な
ことになります。家庭のネットワークを管理する上でも、今回、日経NETWORK
の記事で導き出されている”転ばぬ先の杖”を準備しておくといいですね。

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