NETWORK MAGAZINE 2006.9 『「インターネット2.0」を捉える』 by gene

「インターネット2.0」って見たとき、「なんじゃそりゃ???」って思いま
した。「Web2.0」は聞いたことがあるけど、「インターネット2.0」は聞いた
ことがありませんでした。
「インターネット2.0」が一般的に利用されている言葉なのかはよくわかりま
せんが、NETWORK MAGAZINEのこの特集では、「ブロードバンド化に伴うインタ
ーネットの変化の総称」として定義しています。
特集の中で触れている例はちょっと説得力が弱いかなぁと思いますが、低コス
トのブロードバンド回線の普及でインターネットの使い方が変わったことは、
みなさんも感じていることだと思います。
以前なら、従量課金制だったのでメールチェックしてはすぐに接続を切って、
メールのリンクが気になってもその内容を確認するのに躊躇した経験があると
思います。また、メールに数Mバイトものファイルを添付するなんて「非常識」
って思われていましたよね。でも、今では定額の常時接続のブロードバンド化
によって、わざわざメールチェックごとに接続をきる必要もありません。数M
バイトの添付ファイルも日常的に送信していることが多いでしょう。
数百Mバイト~数Gバイトといった大きなサイズのファイル転送にしても、ブロ
ードバンド化に伴って、P2Pのファイル共有ソフトが開発され、そのような巨
大なファイルを転送することが難しくない状況です。ブロードバンド化によっ
て、データ通信のコストが劇的に小さくなり、インターネットを利用する人々
の意識やサービス、ソフトウェアが変化してきているわけですね。これらの変
化の総称として「インターネット2.0」という言葉で表しているようです。
ただ、負の部分もあります。今、問題になっているのは著作権を無視したファ
イル共有やセキュリティの問題ですね。

で、具体的に「インターネット2.0」の例として、次の項目を挙げています。

・セマンテックWeb
・Unicode
・ファイル共有
・NGN(Next Generation Network)
・アプリケーションのWeb化
・フィルタードネット

ぼくが特に気になったのは、最後の「フィルタードネット」。インターネット
は「自由」なネットワークだと思っていたのですが、どうもそうではなくなっ
ていきそうな様子です・・・プロバイダ責任法をはじめとして、さまざまな条
例などでインターネットの規制はどんどん強まっていきそうな感じです。いく
ら表現の自由があるとはいえ、誹謗・中傷が飛び交ったり、子供にとって不適
切なコンテンツを見せないようにするのは防ぎたいものですが、規制が強くな
りすぎると不安に思いますね。

「インターネット2.0」という言葉は初めて聞きましたが、これからのインタ
ーネットの変化の傾向をするためには、面白い内容の特集でした。

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