NETWORK MAGAZINE 2005.7 『5分でわかるRFID』 by BOSE
RFIDって何のことか知ってますか?
僕はRFIDという言葉だけ聞いたことがあった程度でいったい何のことか知りませんでした。でもこの記事のおかけでしっかりと僕のボキャブラリーに加わりました。RFIDの仕組みと、今後どのように利用されていくかがつかめる記事です。
RFIDとは、もともとはモノの識別や管理をする手段として、バーコードに代わるものとして開発されてきたようです。現在ではバーコードのような物流における利用法だけでなく、あらゆる分野での利用が期待でき注目されています。「無線タグ」「ICタグ」「電子タグ」など、さまざまな呼び方があるようです。
単にRFIDといってもいくつかのタイプがあり、動作原理から大別すると、パッシブタグとアクティブタグの2つに分類できます。
パッシブタグは電池を持たず、リーダーなどから発せられる電波を受信してそれを電流に変換して処理し、電波を返信するという動作になります。一方アクティブタグは電池を伴って、自ら電波を発信するものです。「ICタグ」などと言われて最近注目を浴びているのは、パッシブタグのことをさしているようです。
僕にとって興味深いのは、RFIDの仕組みそのものよりも、それをどう活かしていくのかという可能性でした。もともとはバーコードに代わる手段だったのでしょうが、今やあらゆる分野で新しいビジネスモデルを作り上げることができるくらいのテーマだと思います。今後RFIDを利用した新しいアイデアがどんどん創出されていくんじゃないかな。
例えば記事では実際に導入されている以下のような利用用途が紹介されています。
■航空業界での利用
RFIDを使って乗客の手荷物管理や荷物の紛失を防ごうと言う試みが、成田、香港、ラスベガスといった空港で行われているそうです。具体的な仕組みまでは書いてないのですが、おそらく荷物預かりの際にRFIDを取り付けて、飛行機への搬入、搬出の際にリーダで情報読み取れば、どの荷物がどこに行ったかということが分かるという使い方ではないでしょうか?
RFIDとは関係ありませんが、そもそも空港で荷物の紛失がありうるなんて知りませんでした。。荷物が間違えて別の飛行機に乗ってしまった、という話は良く聞きますが。
■自動車・盗難防止
シンガポールやロンドンでは、有料道路の通行の際に、RFIDを読み込み、料金を後日請求できるようにするという動きがあるようです。また、RFIDを自動車に組み込むことで、盗難車対策にもなるとか。
でもこれだけだと、ETCと利便性の面で大きな違いは無いですね。すべての車にRFIDの組み込みを義務化して、何か渋滞緩和につなげられたりしないのかな?
■家畜やヒトの管理
家畜への利用はすでに多くの試みがされているようです。EUではすべての羊と山羊へのRFID取り付けが法制化され、2008年から義務化されるそうです。BSEのような家畜の伝染病対策でのトレースに有効だと言うことでしょう。
ヒトへの利用というのはさすがに倫理的に議論があるでしょうが、たとえばアルツハイマー病患者の徘徊防止や刑務所の囚人管理にRFIDをつけるといった例が実際にアメリカでは実例があるそうです。
このように、RFIDは単なる「バーコードの代わり」を超えています。
さらに将来的にはリーダがネットワークに接続され、読み込んだ情報が共有のデータベースに蓄積されるようになるなどの可能性があるそうですが、ここまで来るとさすがにちょっと僕では具体的なイメージが湧きません。
逆にこれを具体的なイメージ落とし込んで、画期的なサービスを考えられる人が、次のブームを作るかもしれないと思いました。
新聞やニュースにも今後登場する機会の多い言葉だと思うので、読んでおいて損は無いと思います。
by BOSE
自己投資のための読書
※BOSEさん、ありがとうございました。RFIDという言葉は、最近、ちょくちょく耳にしていました。RFIDを使った新しいビジネスモデルを考えてみようと思ったんですが、すぐには思いつきませんでした・・・(Gene)