「まんがでわかった! ネットワーク入門」
まんがでわかった!ネットワーク入門 (すっきりわかったBOOKS) 戸根勤 ひのきいでろう by G-Tools |
目次
概要
TCP/IPとイーサネットの組み合わせで通信を実現する仕組みをマンガで解説
対象
- これからネットワーク技術を勉強する方
- 家庭内のLANの仕組みを知りたい方
レビュー
「ネットワークはなぜつながるか?」のマンガ版です。特にTCP/IPとイーサネットにフォーカスしています。「ネットワークはなぜつながるか?」は、はっきり言って難しいです。技術書としてではなく一般向けのくくりで売られていたと聞きました。でも、技術者ではない方があの本を手にとっても、難しすぎたんじゃないかと思います。字もかなり小さくてビッシリでしたし。その内容をTCP/IPとイーサネットに絞って、マンガを組み合わせることでわかりやすくまとめた印象です。
ここ10年ほどでブロードバンド回線の普及が著しくて、パソコンだけではなくテレビやレコーダー、ゲーム機などの家電製品もネットワークにつながるようになっています。機器のマニュアル通りに接続すれば、とりあえずネットワークにはつながるようにはなっていますが、いざ、トラブルになるとお手上げになるようなケースが多いでしょう。やっぱり、仕組みを知ることが重要です。そして、現在のネットワークを考えると、とても重要なのがTCP/IPとイーサネットです。
イーサネット上でTCP/IPを使って通信するときの仕組みを分かっていれば、家庭内のような小規模なネットワークの構築や管理もスムーズにできます。また、企業のネットワークのような大規模環境でも基本は同じです。これから技術者として、ネットワークの設計・構築・運用管理に携わる方もTCP/IPとイーサネットの仕組みを知っておく必要があります。
普通のマンガよりも字はかなり多いですが、とても読みやすいです。一通り読めば初心者の方でもイーサネットとTCP/IPの仕組みを理解できるいい内容です。
「これからネットワーク技術の勉強をしたいです!」
という方に、最初にオススメできる本です。
ただ一点気になったことが・・・「ハブ」という言葉です。この本では一貫して、スイッチのことを「ハブ」と表記しています。技術者の方だったら単純に「ハブ」と書かれたら、共有ハブだと思ってしまうでしょう。きちんと「スイッチ」もしくは「スイッチングハブ」という風に書いていて欲しかったですね。
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