平成16年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後Ⅰ 問3設問2解答と解説
目次
解答
【f】 1500
【g】 76000
解説
【f】
ここでは端末またはサーバから送ったデータが、相手側に到着するまでの時間を計算しています。広域イーサ等では上述のSLAとして網区間の往復遅延時間を保証していることがありますが、保障している範囲はあくまで網区間であり、アクセス回線については保障の範囲外であることが一般的なので注意しましょう。
そこでアクセス回線での伝送時間をここでは計算しています。「ここでは簡単に、データ長を回線速度で割って伝送時間を求めます。」と問題文に記載されているため、計算は以下のようになります。
- サーバからの応答データ:4000バイト → 4000×8=32000ビット
- 工場また営業店のアクセス回線:1500kb/s →1500×103 ビット/秒
なので
伝送時間(秒) = 4000×8 [データ長] ÷ (1500×103) [回線速度] = 約21.3ミリ秒
となります。よって【f】には1500が当てはまります。
ちなみに128kb/sアクセスのFR網の場合は、同様の計算で伝送時間が250ミリ秒となります。アクセス回線速度が応答時間に大きく影響を及ぼしていることが分かりますね。
【g】
これは問題中の料金表をみれば簡単に計算できるでしょう。
工場又は営業店の1か所あたりの月額料金は
- 中継網通信料 : 1.5Mまでなので 50,000円
- アクセス回線使用料 : ADSLなので25,000円
- 回線終端装置使用料 : ADSLなので1,000円
以上を合計して、1か所当たり76,000円、これが答えとなります。
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