日経コミュニケーション 2006.11.1『ひかり電話が明らかにしたIP電話運用の危うさ』 by Gene
9月に発生したNTT東日本のIP電話「ひかり電話」サービスの障害の経緯と原因
をまとめた特集が日経コミュニケーションに掲載されていました。
NTT東日本「ひかり電話」
http://www.ntt-east.co.jp/t/
9月19日にはじまった障害が、実に3日間にもわたって影響を及ぼす結果になり
ました。詳しい経緯が、P61の表にまとめられています。
トラブルが長引いてしまった原因は、
- 既存の加入電話と同じような対処をしたことが逆効果だった
- 障害をきちんと周知することができず、リダイアルでより呼が集中した可能
性がある - サーバの二重化がうまく機能しなかった
- ノウハウ不足で障害の原因の究明に取り掛かるのが遅くなり、余計に時間が
かかった - 障害時の処理手順のノウハウが確立していなくて、対応の判断に遅れがあっ
た
などがあげられるようです。
IP電話のような新しいサービスを展開していく上で、初期の障害対応の遅れや
不具合などは仕方ない面があると思います。もちろん、サービスを提供する側
には、そのようなことがないように心がけてもらいたいですが、徐々にノウハ
ウが蓄積されてくれば、問題なくなるでしょう。NTT東日本にとっては、シス
テムの構成や運用体制を見直す機会として、今後との対策をしっかりととって
もらいたいですね。
新しいサービスは、こうした不安定な面もあるので、コストが安くなるからと
か、新しい機能を使えるからといってすぐに飛びついたりすると危ないですね。
さまざまなITサービスや製品を導入するときに、本当に使えるかどうかを見極
める目を養っていくための勉強が必要になります。
がんばらないと・・・・
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