Ciscoデバイスの管理 セットアップモード

セットアップモード

セットアップモードは、ルータのホスト名やIPアドレスなどの基本的な初期設
定を行うための対話型の設定インタフェースです。NVRAMの中にstartup-config
が存在していなかったり、コンフィグレーションレジスタのビット6が1になっ
ているとき(パスワードリカバリー時の0x2142のとき)、ルータを起動すると次
のように表示され、セットアップモードで初期設定を行うかどうかユーザに尋
ねます。

ログ セットアップモード

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--- System Configuration Dialog ---
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:
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ここで「yes」を選択するとセットアップモードに入り、対話形式でルータの
初期設定を行います。「no」を選択すると、通常のCLI(Command Line Interface)
による設定を行います。CLIからのコマンド入力によってルータの設定を行う
のが通常です。CCNA試験でも、基本的にCLIのコマンドを問う問題が出題され
ます。
なお、セットアップモードに入ってから、途中で抜けたいときは「ctrl+c」キ
ーによって抜けられます。

※セットアップモード、通常のCLI以外にWebベースでルータを設定することも
できます。

~Ciscoルータ起動時の出力例

Ciscoルータを起動したときのコンソールの出力例を下記に示します。非常に
長い出力になるので、一部省略しています。

ログ ルータの起動時のコンソール出力例

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1 System Bootstrap, Version 12.1(3r)T2, RELEASE SOFTWARE (fc1)
2 Copyright (c) 2000 by cisco Systems, Inc.
3 C2600 platform with 40960 Kbytes of main memory
4
5 program load complete, entry point: 0x80008000, size: 0x7cb880
6 Self decompressing the image : ####################################
7 ###################################################################
8 ###################################################################
9 ###################################################################
10 ###################################################################
11 ###################################################################
12 ###################################################################
13 ###################################################################
14 ###################################################################
15 ###################################################################
16 ###################################################################
17
18 ~省略~
19
20 Cisco Internetwork Operating System Software
21 IOS (tm) C2600 Software (C2600-DS-M), Version 12.1(5), RELEASE SOFTWARE (fc1)
22 Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc.
23 Compiled Wed 25-Oct-00 09:52 by cmong
24 Image text-base: 0x80008088, data-base: 0x80DC7EAC
25
26 cisco 2620 (MPC860) processor (revision 0x600) with 32768K/8192K bytes of memory.
27 Processor board ID JAD053803H0 (2623324703)
28 M860 processor: part number 0, mask 49
29 Bridging software.
30 X.25 software, Version 3.0.0.
31 Basic Rate ISDN software, Version 1.1.
32 1 FastEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
33 2 Serial(sync/async) network interface(s)
34 32K bytes of non-volatile configuration memory.
35 16384K bytes of processor board System flash (Read/Write)
36
37
38
39          --- System Configuration Dialog ---
40
41 Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:
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※説明のため、左端に行番号をつけています。行番号に基づいて重要な部分を
解説します

1行目はブートストラップの情報が記されています。5行目から16行目にかけて
「#」が続いている部分はIOSを解凍しRAMに展開しているところを表しています。
20行目~24行目にはIOSのバージョン情報が書かれています。

26行目にはルータのモデル(Cisco2620)とRAMのサイズが書かれています。RAM
のサイズは「/」の左側と右側両方を合計した値でこの場合だと40MバイトのRAM
を搭載していることがわかります。

32行目、33行目はルータが搭載しているインタフェースが記載されています。
この例のルータはファストイーサネットインタフェースが1つ、同期/非同期シ
リアルインタフェースが2つ搭載されています。

34行目にはNVRAMの容量、35行目にはフラッシュメモリの容量が記されています。
NVRAMは32Kバイト、フラッシュメモリは16Mバイトです。
その後の部分は、この例ではstartup-configが存在しないので、セットアップ
モードに入るかどうかを聞いているダイアログです。

※このコンテンツは、6/19にリリースしたCCNAテキストの一部です。CCNAテキ
ストの詳細は↓をご覧ください。

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