FLSM(Fixed Length Subnet Mask)
FLSMは、1つのメジャーネットワークからサブネッティングした各サブネット はすべて同じサブネットマスクを利用しなければいけないという制約がありま す。
たとえば、次の図のようなネットワーク構成のアドレッシングがFLSMによるサ ブネッティングの例です。
このネットワークでは、172.16.0.0/16という1つのメジャーネットワークを本 社LAN、支社LAN、ルータ間の3つのサブネットに分割しています。分割された 各サブネットのサブネットマスクが「/24」で統一されていることがわかりま す。
FLSMによるサブネッティングの方法
さきほどのネットワーク構成で、具体的にFLSMによるサブネッティングの手順 を見ましょう。
ネットワーク構成は、本社と支社を専用線で接続しています。本社LANにはパ ソコンが200台接続されていて、支社LANにはパソコンが50台接続されています。 このネットワーク構成のアドレッシングを172.16.0.0/16という1つのメジャー ネットワークからサブネッティングして考えます。
FLSMのサブネッティングを考えるときは、
「最もたくさんのIPアドレスを必要とするサブネットを基準」
にします。 FLSMは、各サブネットに共通のサブネットマスクを利用しなければいけないた め、最もたくさんのIPアドレスを必要とするサブネットにあわせて、サブネッ トマスクを考えないといけないからです。
この場合は、200台のパソコンが接続されている本社LANを基準に考えます。200 台のパソコン用のIPアドレスをまかなうためには、ホストアドレスとして8ビ ット必要です。ホストアドレスに8ビット使うと、ネットワークアドレスは24 ビットになるので、サブネットマスクは「/24」となります。あとは、他のサ ブネットも「/24」のサブネットマスクでサブネッティングすればOKです。
FLSMのデメリット
FLSMのデメリットは、
「アドレスの無駄が多い」
ということです。
先に説明したように最もたくさんのIPアドレスが必要なサブネットにあわせる わけですね。すると、それ以外のサブネットには余計にIPアドレスを割り当て てしまうことになります。その結果、利用されないIPアドレスが増えてしまい、 アドレスの無駄が多くなってしまいます。
先ほどのネットワークの構成例で考えると、「/24」のサブネットマスクのサ ブネットでは、254個のIPアドレスを利用できます。ですが、支社のLANはパソ コンが50台なので、200個ほどのIPアドレスがあまります。もっと無駄になる のは、ルータ間のサブネットです。このサブネットは、2つのIPアドレスがあ ればよいだけですが、そこに254個のIPアドレスの割り当てをしてしまってい ることになります。
こうしたFLSMによるサブネッティングのアドレスの無駄を少なくするためには、 VLSMによるサブネッティングを行います。
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