ネットワークについて、ちょっとした「疑問」を分野別に100個選んで、簡単な解説をしている特集です。疑問の分野は、

  • LAN編
  • WAN編
  • Web編
  • セキュリティ編
  • 法律/精度編

の5分野です。基本的な用語の疑問から、新しい規格についての疑問など幅広く挙げられています。それぞれの分野で Gene が気になった疑問を1つずつ紹介します。

<LAN編:11nより高速な無線LANってあるの?>
2009年ぐらいから、IEEE802.11n対応の機器が家電量販店でたくさん見かけるようになりました。IEEE802.11nは有線LAN(ファストイーサネット)と同等レベルのスループットを実現する無線LANの規格です。
まだ、11nはそんなに普及していないと思いますが、さらなる高速化の規格が近々登場するようです。それがIEEE802.11acとIEEE802.11adです。標準化は、2012年を予定しているので、来年あたりにはドラフト対応の製品が出てくるかもしれません。有線LANだけでなく、無線LANもこれからどんどん高速化していくようですね。

<WAN編:WAN高速化装置で速くなるのはなぜ?>
最近では、WAN回線もずいぶんと高速化しています。でも、単純に高速な回線になったからといって、WAN経由の通信のスループットが大きくなるわけではないのが難しいところですね。
WAN経由の通信を高速化するWAN高速化装置の仕組みについて、簡単に解説しています。WAN高速化装置の仕組みを理解するには、回線速度と遅延がスループットにどう関わっているかがポイントですね。あと、TCPの仕組みについての理解も必要です。WAN高速化装置は導入事例が増えているので、まずはこの解説で概要をおさえておくといいでしょう。

<Web編:Windows 7の「IP-HTTPS」とは何?>
IP-HTTPSっていう言葉、この記事ではじめて知りました。IPパケットをSSL/TLSでカプセル化する技術なんですね。SSL-VPNでは、対応するアプリケーションプロトコルに制限が出てきますが、IPパケット自体をSSL/TLSでカプセル化すればアプリケーションプロトコルには依存しなくなりますね。SSLならファイアウォールの設定変更もおそらく必要ないので使いやすそうです。ただ、オーバーヘッドがどのぐらいかかってくるかが気になりますね。この記事だけでは、あまり詳しいことが分からないので、ちょっと技術仕様などをチェックしてみたいです。

<セキュリティ編:WEPは本当に危ないの?>
危ないです。いまだったら、簡単にWEPキーが解読できてしまいます。ま、上位プロトコルで暗号化しているデータは盗聴されることはないですけどね。たとえば、無線LAN経由でインターネットに接続して、Webでお買い物をして個人情報やクレジットカード番号の情報を送信している場合はSSLで暗号化されているので、無線区間で盗聴されて暗号が解読されても大きな被害はないはずです。でも、上位プロトコルで暗号化していなければ、盗聴されたらデータの中身が全部分かってしまいます。危険なのはメールです。メールは、暗号化されていないことがほとんどだからです。無線LANのセキュリティ設定は、いまではWPA2にしておかないと安心できないですね。某携帯ゲーム機は、WEPしか対応していないモデルが多いので、特に要注意です。

<法律/制度編>
2009年のノーベル物理学賞は、「光ファイバを使った通信に関する研究」の業績によってチャールズ・カオ博士が受賞しました。その前の「通信」関係のノーベル賞は、1909年と100年も遡ることになるんですね。
通信分野自体が100年ちょっと前の電話から始まった分野なので、ノーベル賞などで認められる業績はまだまだ少ないのかもしれませんね。通信技術はこれからもどんどん発達していくので、通信関係の研究でのノーベル賞受賞も増えていくのかなぁと思いました。

他にもいろんな「疑問」があります。解説がちょっと???なものもありますが、字数の関係もあるので仕方ないですね。一通り疑問を見ていくと、「へぇ、なるほど」と思うことがたくさんあると思います。自分自身の知識のおさらいと、新しい興味の対象を見つけるのにいい内容だと思いました。