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GLBP その2

(所属カテゴリー:IPルーティング---投稿日時:2014年4月25日)

GLBPの仕組み

GLBPのパケットはUDPポート3222でカプセル化されています。また、GLBPパケットの送信先IPアドレスは、224.0.0.102のマルチキャストアドレスです。GLBPでは、ルータの役割としてAVG(Active Virtual Gateway)とAVF(Active Virtual Forwarder)があります。

  • AVG
    GLBPグループ全体を管理するルータです。AVGはAVFへの仮想MACアドレスを割り当てます。そして、仮想IPアドレスに対するARPリクエストに応答します。
    応答するMACアドレスはAVGが選択したAVFの仮想MACアドレスです。
  • AVF
    AVGも含めてGLBPグループのルータはAVFとなります。すべてのAVFは仮想IPアドレスを共有していますが、仮想MACアドレスはそれぞれ個別のMACアドレスです。自身に割り当てられている仮想MACアドレスのイーサネットフレームを受信して、パケットをルーティングします。

AVGは最もプライオリティが高いルータです。GLBPを有効にするとGLBP Helloメッセージを交換して、グループ内のルータで仮想ルータの仮想IPアドレスを共有しAVGを決定します。そして、AVGがAVFに対して仮想MACアドレスを割り当てます。
以下の図では、R1、R2 Fa0/0でGLBPを有効化しています。GLBP Helloメッセージを交換して、仮想ルータのIPアドレスを共有し、プライオリティが高いR1がAVGになります。そして、AVGが自身も含めた各AVFへ仮想MACアドレスを割り当てている様子です。R1にはAVF1として00-07-b4-00-01-01、R2にはAVF2として00-07-b4-00-01-02という仮想MACアドレスが割り当てられています。

glbp03.png
図 GLBPの仕組み その1

PCのデフォルトゲートウェイには仮想ルータのIPアドレスを指定します。PCが他のネットワーク宛てに通信をするときには、デフォルトゲートウェイである仮想ルータのIPアドレスに対するMACアドレスを解決するためARPリクエストを送信します。これに応答するのがAVGです。AVGは、負荷分散アルゴリズムにしたがってAVFの仮想MACアドレスを返します。GLBPの負荷分散アルゴリズムは以下の3つあります。

  • host-dependent
    同じホスト(同じ送信元MACアドレス)に対しては同じ仮想MACアドレスを返すようにします。
  • round-robin
    ホストのARPリクエストに対して、AVFの仮想MACアドレスを順番に返します。デフォルトの負荷分散アルゴリズムです。
  • weighted
    AVFに設定しているWeight値に基づいてAVFの仮想MACアドレスを返します。

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