CCIE Routing & Switching Trouble Shooting 攻略 Part1 TT01 (v4向け)
※ ネットワーク構成は↓よりご覧ください。
http://www.n-study.com/network/2015/05/ccie_routing_switching_trouble_1.html
目次
問題
R1とLDPネイバーを確立できません。R1とLDPネイバーを確立できるようにしてください。
トラブルの解決
R1 ---- mpls ldp router-id Loopback0 force ----
R1 ---- router ospf 1 network 200.200.1.1 0.0.0.0 area 0 ----
R2 ---- no ip access-list extended NO_LDP ----
R3 ---- interface serial1/0 mpls ip ----
R4 ---- interface serial1/0 no shutdown ----
トラブルの症状と原因、切り分け
【R1のLDPルータIDへのIP接続性がない】
LDPネイバーを確立するためには、LDPルータIDに対してIP接続性がなければいけません。R1はLoopback1の200.200.1.1をLDPルータIDとして利用しています。Loopback1のルートをOSPFでアドバタイズしていないために、R2~R4で200.200.1.1に対するIP接続性がありません。R2~R4でR1のLDPルータIDへのIP接続性を確保するためには、
- R1のLDPルータIDをLoopback0のIPアドレスにする
- R1のLoopback1をOSPFでアドバタイズする
のいずれかの設定を行います。
R1 ---- mpls ldp router-id Loopback0 force ----
R1 ---- router ospf 1 network 200.200.1.1 0.0.0.0 area 0 ----
【R2でLDPがフィルタされている】
LDPでは、LDP Helloによってネイバーを発見します。LDP Helloは送信先IPアドレス224.0.0.2でUDPポート646を利用します。R2でLDP Helloがアクセスリストでdenyされているので、R2はR1とLDPネイバーを確立できません。解決するためには、R2のアクセスリストを修正します。
R2 ---- no ip access-list extended NO_LDP ----
【R3 Serial1/0でLDPが有効化されていない】
インタフェースでLDPが有効化されていなければ、ネイバーを確立することができません。R3 Serial1/0でmpls ipコマンドでLDPを有効化します。
R3 ---- interface serial1/0 mpls ip ----
【R4 Serial1/0がShutdownされている】
インタフェースがShutdownされていれば、ネイバーを確立することができません。R4 Serial1/0をno shutdownで有効化します。
R4 ---- interface serial1/0 no shutdown ----
トラブル仕込み
R1 ---- no mpls ldp router-id Loopback0 force ----
R2 ---- interface serial1/0 ip access-group NO_LDP in ! ip access-list extended NO_LDP deny udp any any eq 646 permit ip any any ----
R3 ---- interface serial1/0 no mpls ip ----
R4 ---- interface serial1/0 shutdown ----