CCIE Routing & Switching Trouble Shooting 攻略 Part1 TT08 (v4向け)

※ ネットワーク構成は↓よりご覧ください。
http://www.n-study.com/network/2015/05/ccie_routing_switching_trouble_1.html

問題

8.Host6とHost7の通信ができません。Host6とHost7の通信ができるようにしてください。

トラブルの解決

R16
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interface Serial1/0
no ip split-horizon eigrp 1
----
R18
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interface Serial1/1
ip rip authentication mode md5
----
R19
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router rip
version 2
network 172.31.0.0
no network 172.30.0.0
----

トラブルの症状と原因、切り分け

表 トラブルの症状と原因、切り分け(No.8)
CCIE_TS_Part1_15.png

【R16 S1/0でEIGRPスプリットホライズンが有効化されている】

R16,R17,R18のフレームリレーネットワークは、R16をハブとするハブ&スポークトポロジです。ハブ&スポークトポロジでEIGRPなどのディスタンスベクタ系のルーティングプロトコルを利用するには、ハブルータでスプリットホライズンを無効化しなければいけません。R16 S1/0でEIGRPスプリットホライズンが無効化されていないので、スポークルータのルートを適切にアドバタイズできていません。R16 S1/0でEIGRPスプリットホライズンを無効化します。

R16
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interface Serial1/0
no ip split-horizon eigrp 1
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【R18 S1/1でRIPのネイバー認証が有効化されていない】

R18-R19間のPPPリンクで、RIPネイバー認証を行います。しかし、R18ではKey Chain
の指定はあるもののネイバー認証自体が有効化されていません。そのため、認証に失敗してRIPのルートの交換ができません。R18 S1/1でMD5のRIPネイバー認証を有効化します。

R18
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interface Serial1/1
ip rip authentication mode md5
----

【R19でRIPv1アップデートを送信している】

R18-R19ではRIPv2でルートを交換します。しかし、R19はデフォルトのバージョンの設定です。そのため、R19はRIPv1でルートを送信します。一方、R18ではRIPv2のルートのみを送受信します。バージョンの不一致のため、正しくRIPルートを交換できていません。解決するためにR19でRIPのバージョンを2に設定します。

R19
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router rip
version 2
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【R19でRIP networkコマンドが間違っている】

R19はHost7のルートをRIPでアドバタイズします。しかし、networkコマンドの指定が間違っているので、R19はHost7のルートをアドバタイズしていません。R19のRIP networkコマンドを正しく設定します。

R19
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router rip
network 172.31.0.0
no network 172.30.0.0
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CCIE_TS_Part1_16.png
図 トラブルの症状と原因、切り分け(No.8)

トラブル仕込み

R16
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interface Serial1/0
ip split-horizon eigrp 1
----
R18
----
interface Serial1/1
no ip rip authentication mode md5
----
R19
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router rip
no version 2
no network 172.31.0.0
network 172.30.0.0
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