『CCNAバーチャルラボ Ultimate Network Visualizer 4.0』試用レポート

(所属カテゴリー:Cisco CCNA向け---投稿日時:2005年1月10日)

CCNA試験が変わり、より実践的に!!

CCNA試験が変わります。現行の640-607Jから新しく640-801Jという試験になります。すでに新CCNA試験は2003年10月1日から受験可能で、現行の640-607Jは12月26日までの申し込み、2004年2月13日まで受験可能です。

640-801Jの試験カリキュラムに関するページ

英語版でしたが、ぼくも640-801を受験してみました。現行の試験より確実に難しくなっています。難しくなっている要因は、

  • より実践的なシミュレーション問題
  • 机上の知識だけでは解答できない問題
が増えているからです。ちなみに、ぼくが受けたときのCCNA640-801受験記はこちら

シミュレーション問題は、2002年の5月から導入されている問題の形式ですが、最初ははっきりのうちのシミュレーション問題はそれほど難しいものではありませんでした。 しかし、新CCNA試験のシミュレーション問題はより実践的なコンフィグレーションをさせる内容になっています。

そして、机上の知識だけでは解答できない応用的な問題が出題されています。コンフィグレーションのミスを見極めたり、showコマンドからトラブルの原因を特定したり、トラブルシューティングの問題など、きちんとした知識の上、実機による設定や現場での運用経験がないと難しい問題が増えています。

さらに、認定コースのテキストにこれまでにCCNPレベルだったOSPFやEIGRP、NATなどの技術が追加されているので、これらに関する問題も出題される可能性があります。

新しいCCNA試験の対策は?

では、新しいCCNA試験に合格するためにどういう勉強をすればよいのでしょう?具体的なステップとしては、

  • 確実な技術知識を身につける
  • 実機による設定と動作の確認を行い、技術知識の理解を深める

ことを行いましょう。

まずはしっかりとした基礎技術を身につける必要があります。OSI参照モデル、TCP/IP、IPアドレッシング、IPルーティング、アクセスリスト、イーサネット、PPP、フレームリレー、ISDNなどのネットワーク一般の技術に加えて、シスコルータ、スイッチの構造やIOSのコマンドなどの基礎技術を身につけることからはじめましょう。これらの基礎技術を身につけるためには、市販の参考書を使えばいいと思います。オススメとしては、

『図解CCNA対策教本実践ネットワークワークショップ』
『CCNA Self-Study:ICND認定テキスト』

などがあります。これらは、現行の640-607J用ですが、基本的な出題範囲は現行の640-607Jと新しい640-801Jとそれほど変わらないので、有効です。新しい試験に対応する参考書が出るまで待つか、現行のものでしっかりと勉強しましょう。

それから、実機による設定の練習と動作の確認を行って、参考書で勉強した技術知識の理解をより深いものとすることが重要です。ネットワークエンジニアとして、机上の知識ばかり持っていても仕方ありません。実際にネットワークを構築し、運用できるスキルを身につけなくてはいけません。決して、ペーパーCCNAとならないようにするために、しっかりと実機での設定をマスターしてください。

ただ、実機での設定はなかなか機会がないですね。会社で使っている稼動中のルータやスイッチを使うわけにもいきません。じゃ、認定コースを受講しようかと考えるのですが、コストと時間の問題があります。それなら、Yahoo!オークションでルータを買おうか・・・でも、実機を買うにしても何台も買うのは、コスト的に難しいでしょう。

そんなとき、新しく発売された

CCNAバーチャルラボ Ultimate Network Visualizer 4.0(以下、新バーチャルラボ)

が強い味方となります。
これまでルータシミュレータはいくつか発売されていましたが、この新バーチャルラボはルータシミュレータの決定版といえます。

新バーチャルラボのメリット

新バーチャルラボのメリットはいくつかありますが、最も大きなメリットは、

「トポロジを自由に構成することができる」

ということです。これはすごいことです!!

いままでのルータシミュレータは、与えられたトポロジで、いろんな設定を試すことができたのですが、自分でトポロジを構成する機能はありませんでした。ところが、新バーチャルラボ では、

  • Catalyst1900スイッチ
  • Catalyst2950スイッチ
  • Cisco2600ルータ
  • PC

自由に配置して、好きなトポロジを作ることができます。配置することができる台数は、ソフトウェア的な上限はありません。インストールしているコンピュータのメモリによって決まります。 自由にトポロジを構成することができるので、

「こんな設定するとどうなるのかな?」

ということを簡単に確認することができます。

では、ちょっとCCNAバーチャルラボを使ってみましょう

ちょっと新バーチャルラボを使ってルータの設定をやってみましょう。ソフトを起動すると、画面の上の方に「ネットワークビジュアライザ4.0」という細長いメニューが出てきます。ここの<ネットビジュアライザ>のボタンをクリックすると、ルータやスイッチを配置するウィンドウが出てきます。

<トポロジを構成するところ> ※すみません、ちょっと重たいです

スイッチやルータやPCをドラッグ&ドロップして、トポロジを作成します。

<デバイスの配置> ※すみません、ちょっと重たいです

デバイス間のリンクは、デバイスを右クリックすれば、どのインタフェースの接続状態が出てくるので、好きなインタフェースと他のデバイスのインタフェースのリンクを作成することができます。

<リンクの追加> ※すみません、ちょっと重たいです

デバイスの設定を行うときは、そのデバイスをダブルクリックすればいいです。ルータやスイッチではコンソール画面が出てきて、設定を行うことができるようになります。

<コンソール画面>

コンソール画面からIOSコマンドを利用して、ルータやスイッチの設定を行うことができます。このとき、コマンドの補完機能もサポートされています。現実のルータに近い設定を行うことができます。

<設定の様子>

サポートしているコマンドは、実機とまったく同じというわけではありませんが、CCNAで必要とされるコマンドはほとんどサポートしています。ちょっとRIPの設定をしてみたところを確認してみましょう。

ルータA Fa0/0 192.168.1.1/24 Fa0/1 192.168.2.1/24 RIP network 192.168.1.0 network 192.168.2.0 ルータB Fa0/0 192.168.3.2/24 Fa0/1 192.168.2.2/24 RIP network 192.168.2.0 network 192.168.3.0

の設定をし、ルータAでルーティングテーブルとshow ip protocolsを実行してみました。

いかがですか?
実機のルータを扱っているように設定でき、その動作の確認を行うことができます。PCにIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを設定し、Pingで接続性を確認することもできます。

自分でトポロジを作成するのではなく、あらかじめトポロジと設定するシナリオも用意されています。シナリオの数は、195個もあり、CCNA対策としては、充分すぎるほどです。

アップデート情報 2004/08/01

Netowrk Visualizer 4.0がアップデートされたようです。アップデートの方法は、デジタルアーキテクト株式会社のWebサイトをご覧ください。

□ アップグレード内容
□ Network Visualizer 4.0アップグレードのダウンロード

お値段と購入方法は?

これだけいろんな機能がついている 新バーチャルラボ なので、値段も高価だと思われるかもしれませんが、24,800円です。前のバージョンのCCNAバーチャルラボの値段と据え置きです。

また、CCNAバーチャルラボを持っている方は、9800円でアップグレードすることが可能です。

購入は、販売元のデジタルアーキテクト株式会社から直接購入できます。
また、Amazon.co.jpからも購入することができます。→AmazonでCCNAバーチャルラボを購入

新バーチャルラボ は単なるCCNA対策としてだけではなく、シスコルータ、スイッチを設定する技術を身につけるために、とてもよいルータシミュレータです。Geneも非常にオススメの1本です!!

より詳細なソフトウェアの内容などについてのお問い合わせは、以下のお客様サービスセンターへお願いします。

デジタルアーキテクト(株)お客様サービスセンター
〒216-0004
神奈川県川崎市宮前区鷺沼3-2-6
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