オフシーズンにCSで放送されていたF1 LEGENDS '85-86をちょくちょくと見ています。今から20年以上前、日本でのF1中継が本格的に始まる直前のシーズンです。ぼくは、F1を見始めたのが90年の日本GPからだったので、当然その頃のことなんて全然知らないですが、ドライバーがすっごく豪華です。プロスト、セナ、マンセル、ラウダ、ピケといったマルチタイトルドライバーが勢揃いしていた時代なんですね。
そして、マシンはターボ全盛時代で下手すると1000馬力を超えてしまうとか。スリックタイヤでリアがぶっとくて、走り去っていく姿はなんだかセクシーにも感じます。レース序盤のマシンが重たい状態では、火花がバチバチ散っていくし。レース戦略も、燃費無視してガンガン攻めて、最後は止まってしまうマシンも多くて、なんだかすっごくいい加減でアバウト。でも、オーバーテイクも多くてダイナミックなレースでワクワクしてしまいます。
今のF1はピットのロスタイムも正確に計測して、緻密なレース戦略に基づいてレースを組み立てていくという印象です。よりシステマティックに効率よくレースを戦っています。それはそれで、とても面白いです。各チームのレース戦略の駆け引き、戦略を確実に実行するためのドライバーの力がかみ合うと爽快な気分です。
昔のF1は昔のF1の楽しさがあって、今のF1は今のF1でやっぱり楽しさがあります。プライベートチームが参加しずらくなったのは残念ですが、これからF1はどんな風に変わっていくのか楽しみです。