今日、六本木ヒルズにて開催された次世代ネットワークシンポジウムに参加してきました。
4人のスピーカーの方が次世代ネットワークについて講演されていました。
- スクウェア・エニックス 柴田氏
2008.4にカットオーバーしたスクウェア・エニックスの社内システムについてでした。あれ?次世代???次世代ネットワークについて語るというよりは、どういう風に既存のシステムから新しいシステムに移行したのかという、単なる事例紹介でしたねぇ。
ちょっと既存のシステム構成に笑ってしまいました。無線LANを導入していなかったので、会議室でミーティングするときはPHS使ってインターネットVPNで社内リソースにアクセス・・・って、なんじゃそりゃ!って思ってしまいました。
最後の質問で、「ファイナルファンタジー13はいつできるんですか?」って聞きたい気持ちをぐっとこらえました(笑)。 - 野村総研 前原氏
モバイルソリューションについて「高速モバイル」「モバイルSaaS」「内線ソリューション」「ユニファイドコミュニケーション」「スマートフォン」「セキュリティ」の観点から、日経コミュニケーションの方と対談形式でのお話。
ちょっと次世代っぽくなってきました。高速モバイルはインパクトが大きいものになりそうだと思いました。あと数年で100Mbpsクラスの帯域の高速モバイル環境になれば、新しい世界が広がっていきそうです。 - ガートナージャパン 堀氏
ユニファイドコミュニケーションの話がメインでした。この直後で思いっきり否定されていましたが・・・ベンダさんが提唱するユニファイドコミュニケーションのコンセプトを丁寧に話をされている感じですね。
あとで松田氏に否定されていますが、アプリケーションの連携がポイントだっていうことは、やっぱり同じことを言っているのになぁ。 - NTTデータ 松田氏
話は一番面白かったです。ただ、直前の講演者の話を思いっきり否定するのはなんだかなぁ。そういうことをすると、余計な摩擦を生むだけと思うんですが・・・
情報通信白書から「電話は減っている」から「電話を中心にすえているユニファイドコミュニケーションはいらん!」とのこと。ユニファイドコミュニケーションよりも「コンバインドコミュニケーション」だぁ!とおっしゃっていました。
コンバインドコミュニケーションは、メールとグループウェアをベースにして、コミュニケーション方法を組み合わせようという考え方です。インタフェースはWebで、機器もCiscoなんかのブランドものは使わず、ソフトウェアもOSS中心でとのことです。
コンバインドコミュニケーションのインフラとして、ワイヤレスブロードバンドにも注目していました。ワイヤレスブロードバンドを利用したインフラ構築のソリューションとして、松田氏が基本的なコンセプトを考えたのがワイヤレスルータなんですね。WAN接続をイーモバイルなどのワイヤレスブロードバンドにしてしまえ!というのがワイヤレスルータです。これは、小規模事業所にとてもいいですね。コンシューマ向けに製品を開発しても、けっこう売れそうです。
今回のシンポジウムに参加した限りでは、次世代ネットワークというキーワードについては、「ワイヤレスブロードバンド(高速モバイル)」に注目した方がいいなぁという印象でした。ワイヤレスブロードバンドはビジネスだけじゃなくて、プライベートにも大きな変化をもたらしてくれそうです。あと数年で、どんな風にワイヤレスブロードバンドの環境が整ってくるのか楽しみになってきました。
講演中にiMindMapでかいていたマインドマップも載せておきます。