CiscoルータでのISDNによるダイアルバックアップの方法

ISDNによるダイアルバックアップの目的は?

専用線やフレームリレー接続などのプライマリ回線がダウンしたときに、ISDNによってバックアップを行うことができます。ISDNによるダイアルバッアップの方法には、主に次の3つの方法があります。

  • フローティングスタティック
  • バックアップインタフェース
  • ダイアラーウォッチ

これらの3つの方法は、目的はすべて同じで、プライマリ回線の障害時にネットワークの接続性を確保することです。ですが、その動作の仕組みや設定方法は全く異なります。ここでは、3つのダイアルバックアップ方法の動作の仕組みと設定方法、そして実際の動作について解説します。

ダイアルバックアップのポイント

3つのダイアルバックアップ方法を考えていく上で、注目すべきポイントとして次の2点あります。

  1. プライマリ回線障害時にルーティングテーブルをどのように再構成するか?
  2. ダイアルするトリガーは何か?

この2つのポイントに注目しながら下記のサンプルネットワークを元に3つのダイアルバックアップ方法について解説します。サンプルネットワークは、R1、R3を本社拠点、R2を支社拠点と想定しています。

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