CCIE Routing & Switching Trouble Shooting対策 Part1 サンプル

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ネットワーク構成

CCIE_TS_part1.jpg

CCIE Routing & Switching Trouble Shooting対策 Part1 サンプルDynamips設定ファイル

問題

R1とLDPネイバーを確立できません。R1とLDPネイバーを確立できるようにしてください。

解説

トラブルの解決

R1

----
mpls ldp router-id Loopback0 force
----


R1

----
router ospf 1
 network 200.200.1.1 0.0.0.0 area 0
----

R2

----
no ip access-list extended NO_LDP
----

R3

----
interface serial1/0
 mpls ip
----

R4

----
interface serial1/0
 no shutdown
----

トラブルの症状と原因、切り分け

表 1 トラブルの症状と原因、切り分け(No.1)

症状 原因 切り分け
R1とLDPネイバーを確立できない R1のLDPルータIDへのIP接続性がない ・ R1
show mpls ldp discovery
・ R2~R4
show ip route
R2でLDPがフィルタされている ・ R2
show access-list
show ip interface
R3 Serial1/0でLDPが有効化されていない ・ R3
show mpls interface
R4 Serial1/0がShutdownされている ・ R4
show ip interfaces brief

R1のLDPルータIDへのIP接続性がない

LDPネイバーを確立するためには、LDPルータIDに対してIP接続性がなければいけません。R1はLoopback1の200.200.1.1をLDPルータIDとして利用しています。Loopback1のルートをOSPFでアドバタイズしていないために、R2~R4で200.200.1.1に対するIP接続性がありません。R2~R4でR1のLDPルータIDへのIP接続性を確保するためには、

・ R1のLDPルータIDをLoopback0のIPアドレスにする
・ R1のLoopback1をOSPFでアドバタイズする

のいずれかの設定を行います。

R1

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mpls ldp router-id Loopback0 force
----

R1

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router ospf 1
 network 200.200.1.1 0.0.0.0 area 0
----

R2でLDPがフィルタされている

LDPでは、LDP Helloによってネイバーを発見します。LDP Helloは送信先IPアドレス224.0.0.2でUDPポート646を利用します。R2でLDP Helloがアクセスリストでdenyされているので、R2はR1とLDPネイバーを確立できません。解決するためには、R2のアクセスリストを修正します。

R2

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no ip access-list extended NO_LDP
----

R3 Serial1/0でLDPが有効化されていない

インタフェースでLDPが有効化されていなければ、ネイバーを確立することができません。R3 Serial1/0でmpls ipコマンドでLDPを有効化します。

R3

----
interface serial1/0
 mpls ip
----

R4 Serial1/0がShutdownされている

インタフェースがShutdownされていれば、ネイバーを確立することができません。R4 Serial1/0をno shutdownで有効化します。

R4

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interface serial1/0
 no shutdown
----

 
CCIE_TS_part1_01.jpg

図 1 トラブルの症状と原因、切り分け(No.1)

 


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