NETWORK MAGAZINE 2005.8 『Googleで1番になる方法 P.25~P.51』 by カッシー
ブログやホームページを立ち上げている方や企業にとって「Googleで1番になる方法」という今回の記事は気になるところではないでしょうか?
私はいまのところブログやホームページはもっていませんが、アフィリエイトに興味を持っていて近いうちに仕事を通して得た技術なんかをブログで形にして整理したいと考えていたので、丁度いいと思い今回とりあげてみました。
アフィリエイトを実践している方はすでに知っていると思いますが、Webサイトを検索エンジンの検索結果のトップに表示されるように調整することを、
SEO:Search Engine Optimizing = 検索エンジン最適化
といいます。
サイトへのアクセス数が多いほうが有利となるネット上のショッピングサイトやアフィリエイトサイトで重要とされているテクニックです。この記事ではSEOについて、その必要性や検索サイトの種類とその仕組み、具体的なSEOのテクニックから関連するビジネスまで多くのページを使って紹介してます。
まずSEOの必要性ですが、あるキーワードについて調べたいときほとんどの人はインターネット上の検索エンジンで調べると思います。そして、始めのページに表示された一番上のサイトから順にアクセスすると思うので、多くの人にアクセスしてもらうためには、いかにして検索結果の上位に表示させることができるか?ということがポイントとなります。現在Webサイトの数は非常に多く、サイトを訪れるきっかけのほとんどが検索エンジン経由であるため、検索エンジンの検索結果に表示されないことはそのWebサイトが存在しないのと同じことであるとさえ言われています。
検索エンジンの種類はいろいろありますが、SEOはどの検索エンジンに対しても有効というわけではありません。検索エンジンは、皆さんご存知のように仕組みの違いによって大きく二つに分けられます。
- ディレクトリ型
- ロボット型
ディレクトリ型は、サイトの登録をサイトの管理者やユーザからの申し込みを元に行い、カテゴリ分けも人の手によって行います。新規サイトの追加や内容変更の対応は遅れがちですが、内容の信頼性は高いと言われています。また、Yahooは基本的にディレクトリ型と言われています。
ロボット型は、サイト登録をロボットといわれるプログラムが自動で行います。具体的にはロボットがあるサイト内のリンクを辿るなどしてインターネットを巡回して、サイト内の情報をデータベース化してそれを元に検索を行います。SEOはこのロボット型検索エンジンに対して有効な手段となります。
ロボット型検索エンジンといえばGoogleが有名ですね。私も検索エンジンのメインとして使っていて、かなりお世話になっています。皆さんの中にもメインにGoogleを使っている方も多いのではないでしょうか?Googleが支持される理由の一つとして、探している情報がより上位に表示されるからと言われています。Googleは検索結果の順位付けに「PageRank」という手法を使い、いろいろな「独自の指標」を元にサイトに評価を付けて、その評価が高いサイトから表示しているそうです。
その「独自の指標」とは、多くのページからリンクされているページは評価が高いなど、サイト間のリンク関係を使って評価をしているそうですが、それだけではなく、リンク集のようなサイトが羅列されただけのページからリンクされるよりも、厳選されたリンクページからリンクされるほうが評価は高いなどの考慮もされていて、このあたりについて記事内で詳しく紹介されていてなかなか興味深かったです。
そのほかに重要なことは検索順位として上位に表示されること以外に、そもそもロボットに訪問してもらいサイトの解析をしてもらわないと検索対象にもならないということです。
うまくサイトを登録してもらうための具体策についても紹介されており、例を挙げると、
・ロボットはHTMLファイルを解析するため、HTMLの文法間違いがないこと。
・キーワードは、画像やフラッシュにだけ表示されるのではなくテキストとしても記載すること。
・重要なキーワードはHTMLファイル内の先頭部分に配置する。
などが重要なポイントとなります。ほかにも見出しタグの重要性やリンクの張り方ついても具体的な表示例を示して解説されてます。
このようにWebコンテンツを最適化することによって、検索エンジンの上位に表示させることが出来るテクニックがSEOですが、このことをビジネスにしている業者もあるようです。SEOが悪用され、サイトの中身は無いが商売っ気だけがあるサイトが検索結果の上位に表示されると検索エンジンの利便性が損なわれてしまうという問題もあり、SEOに対して批判的な意見もあるようです。
しかしながら、検索エンジンに検索されやすいように画面の構成を見直したり、HTMLの文法間違いをチェックしたり、キーワードを画像ではなくテキストで配置したり、Webコンテンツの最適化をすることはアクセシビリティを重視した良いことであると記事では紹介されています。
アクセシビリティとは何かというと、高齢者や障害者なども含めて万人に受け入れやすいことを示す概念であるといいます。具体的には、テキストでもある程度コンテンツを見ることが出来るようにすれば、テキストブラウザを使うユーザにも見てもらえるし、テキスト読み上げブラウザのようなものを使えば、目の不自由な方にもサイトを訪れてもらうことが出来るのです。
最後になりますが、実は今までSEO対策というとあまり健全ではないイメージがありましたが、この記事を通して、見方を変えれば質のいいコンテンツをより多くの人が閲覧できる仕組みでもあることがわかりSEOに対するイメージが変わり、大変勉強になりました。興味のある方は一読されてはいかがでしょう
か?
※カッシーさん、ありがとうございます。「ネットワークのおべんきょしませんか?」もSEO対策はいろいろやってたりします。見る人が見れば、いろいろやってるなぁってのはわかると思います。でも、SEO対策のキモは、キーワードをいっぱい埋め込んだり、外部リンクを増やしたりというよりも、いかに良質なコンテンツを提供するかに尽きるかなぁって思うようになってきましたね。カッシーさんのブログ、楽しみにしています。(Gene)