フレームリレーでのサブインタフェース 【For CCNA】
目次
サブインタフェース
サブインタフェースとは、1つの物理的なインタフェースを論理的に分割した
ものです。フレームリレーのカプセル化を行うと、そのインタフェースを複数
のサブインタフェースに分割することができます。各サブインタフェースにIP
アドレスを設定できるのでサブインタフェースを利用することで、フレームリ
レーネットワークを複数のサブネットに分割し、より柔軟なネットワーク構成
を実現することができます。
※サブインタフェースに分割する前の物理的なインタフェースをメジャーイン
タフェースとも言います。
サブインタフェースのタイプ
フレームリレーのサブインタフェースのタイプとして、
・ポイントツーポイントサブインタフェース
・マルチポイントサブインタフェース
の2つがあります。
この2つサブインタフェースのタイプの使い分けは、サブインタフェースを利
用してフレームリレーネットワークを複数に分割したサブネット上の通信相手
のルータの数によります。分割したサブネット上の通信相手が1台だけならば
ポイントツーポイントサブインタフェース、複数存在すればマルチポイントサ
ブインタフェースという使い分けです。
※通信相手が1台のときでもマルチポイントサブインタフェースを利用するこ
ともできます。
サブインタフェースの作成は、グローバルコンフィグレーションモードで次の
コマンドを利用します。
(config)#interface serial {module}/{port}.{subif-num} {point-to-point|multipoint}
(config-subif)#
subif-numはサブインタフェースを識別するための任意の数字です。ポイント
ツーポイントサブインタフェースを作るときはpoint-to-pointを指定し、マル
チポイントサブインタフェースを作るときはmultipointを指定してください。
サブインタフェースを作成するとコマンドプロンプトが(config-subif)#とな
り、サブインタフェースのコンフィグレーションモードになります。
サブインタフェース上での設定
サブインタフェースコンフィグレーションモードでは、
・各サブネットに対応するIPアドレス
・サブインタフェースに対応付けるPVCのDLCIとリモート側のIPアドレスのフレームリレーマップ
の設定が必要です。
ポイントツーポイントサブインタフェースの場合、フレームリレーマップは
frame-relay interface-dlciコマンドで設定します。マルチポイントサブイン
タフェースの場合、フレームリレーマップはframe-relay mapコマンドで設定
します。サブインタフェースの場合、Inverse ARPでのマッピングはできませ
ん。
※サブインタフェースのタイプを変更するには、いったんサブインタフェース
の設定を消去してからルータをリロードします。その後、新しいサブインタ
フェースタイプでもう一度作成します。
下記の図に、ポイントツーポイントサブインタフェースとマルチポイントサブ
インタフェースを利用して1つのフレームリレーネットワークを2つのサブネッ
トに分割した場合の設定例を紹介します。