NETWORK MAGAZINE 2005.5 『LAN接続ハードディスクのすべて P113~P127」 by Gene
おなじみ「NETWORK MAGAZINE」の名物?企画の製品比較特集です。今回は、ぼくもウチで使っているんですけど『LAN接続ハードディスク』についてです。
ハードディスクをそのまんまLANに接続して、ファイル共有を簡単にしましょう!っていう製品ですね。今回対象としている製品は、実勢価格が10万円以下の家庭向けからSOHO、小規模オフィス向けの製品です。
まずは、言葉の定義があります。「DAS」「NAS」「SAN」という3つの言葉について間単に説明しています。
- DAS(Direct Attached Strage)
パソコンやサーバにそのまんまハードディスクを増設する形です。こんな呼び方あったんですね。 - NAS(Network Attached Starge)
ネットワークに接続したハードディスク、つまり今回の製品比較を行っている製品のことです。いわゆるファイルサーバの代わりにハードディスクをそのままLANに接続しているわけですね。利用するプロトコルはFTPやCIFSなどがあります。 - SAN(Strage Area Network)
サーバとストレージ間でデータをやり取りするネットワークです。これは、個人向けや小規模環境向けではなく、大規模なミッションクリティカルシステムで利用されています。
今回の製品比較は、『LAN接続ハードディスク』というタイトルがついていますが、言い換えれば、『NAS』のことを意味しているわけですね。
そして、利用するプロトコルについても説明されています。一般的なところでは、FTP、CIFS(SMBからいつ名前変わったんですかね???)です。
あと、はじめて聞いたNDAS(Network Direct Attached Strage)というプロトコルもあるようです。これは、イーサネット上でストレージを接続するためのプロトコルで、NDAS経由であれば、ローカルディスクと同じように扱うことができるそうです。
NDASはレイヤ2でファイル共有を実現しているので、オーバーヘッドが小さくパフォーマンスがよいみたいです。ただ、同時アクセスに制限があるので、あんまりたくさんのクライアントがいる環境では向いていないですね。
さらに、管理、バックアップ機能とAV機器との接続についての比較があり、結果としてNETWORK MAGAZINEが選んだ用途別のオススメ製品をまとめてみました。
NETWORK MAGAZINEオススメ LAN接続ハードディスク(NAS)製品
用途 | 部署レベルのファイルサーバ | 勤務先LANに接続(一人で利用) | 家庭内で1ユーザが利用 | 家庭内での大容量ファイルサーバ代わり |
オススメ製品 | ロジテック LHD-NASシリーズ Logitec ネットワーク接続型HDユニット(BOX型NAS) 250GB LHD-NAS250V ![]() |
アイ・オー・データ HDLM HDLM-250U LAN接続ミラーリングハードディスク 250GB ![]() |
アイ・オー・データ HDH-ULシリーズ I-O data LAN接続外付HDD120GB HDH-UL120 ![]() |
バッファロー TeraStation BUFFALO HD-H0.6TGL/R5 外付LAN HDD 「TeraStation」 ![]() |
容量 | 120~300Gバイト | 160~300Gバイト | 120~300Gバイト | 600Gバイト~1Tバイト |
実勢価格 | 56,000~85,000円 | 105,000~256,000円 | 21,000~37,500円 | 73,000~91,000円 |
特徴 | 20クライアントまで同時アクセス可能 | RAID対応で信頼性が高い | NDAS採用でファイル転送のパフォーマンスがいい | 大容量でコストパフォーマンスが高い |
※メディアプレーヤーとの連携の製品は省略しました。
LAN接続ハードディスクは使いはじめると便利なものです。特にいまは、一家に一台どころか一人に一台パソコンがあるのが珍しくないですね。そうなれば、複数代のパソコンでファイルを共有したいっていうニーズは必ず出てきます。
LAN接続ハードディスクを導入すれば、複数のパソコンで簡単にファイル共有ができますし、いざというときのバックアップにも便利です。
ウチでもぼくの仕事部屋に1台置いていて、バックアップやファイル共有で活用しています。1年半ほど前に120Gバイトのを2万5000円ぐらいで買ったのですが、もうだいぶいっぱいになってきたので、もう1台追加しようかなって思っています。そんなときに、ちょうどタイムリーな特集でした。この記事はだいぶ参考になりました。
NETWORK MAGAZINEの記事を参考にして、あなたもLAN接続ハードディスク使ってみませんか?