NETWORK MAGAZINE 2005.6 『モバイルブロードバンドはここまで来た』 by BOSE

最近僕も無線LANやデータ通信カードなど、モバイル環境を使い始めました。といっても自前のものではなく、会社の環境の話なのですが。

使ってみて思うのは、やっぱりモバイルって便利!

「無線LANなんて有線より品質もセキュリティも劣るし、わざわざ使う必要なんて無いだろう。」と考えていた時期もあったのですが、使ってみると便利ですね。ちょっとした席の移動や、ケーブルがまとわりつかない美しさなど。
「あったら便利だけど、別に無くても困らないもの」って、逆にその便利さを知ってしまうと止められない魅力があると思います。携帯電話の普及初期もそうでした。

「モバイル」も「あったら便利だけど、別に無くても困らないもの」でしょう。現状では「モバイル=遅い&高い」という漠然としたイメージがあります。しかし今回の記事で紹介されているような、「モバイルブロードバンド」が実現すれば、生活に欠かせないインフラになりえるくらいの変化が起こるかもしれません。

個人的には次の3つがモバイルブロードバンドの条件だと思います。これをいち早く満たしたサービスが普及するんじゃないでしょうか?

 1.スピード(メガビットクラス)
 2.どこでも使える
 3.コスト(安価で定額)

記事で紹介されている4つのモバイルについて、僕が勝手に○×△の三段階で評価をしてみました。

◆◆ PHS ◆◆
今最も実用的なモバイルインフラでしょう。それなりにスピードが出て、コストも安価で定額です。それにたいていどこでも使えます。最も懸念されるのはスピードの拡張性でしょう。PHSの増速は、基本的に32kbpsの通信キャリアを束ねることで実現されてきました。
例えば、現在の最大値256kbpsは32kbpsを8本束ねたものです。このやり方では速度にも限界があるでしょう。通信キャリアそのものの伝送能力の向上が欠かせないと思います。
※ここで通信キャリアと言ってるのは、データを転送する電波のことです

記事によると、通信キャリア自体も将来的に1.5Mbps程度までの増速は可能らしい。1.5Mが速いか遅いかは、他サービスとの相対的な比較でユーザは判断するでしょうが、とにかく「現実的にPHSしか選択肢が無い」という今の状態から、他の選択肢が登場したときが勝負になると思います。

                   現状  今後
 1.スピード(メガビットクラス): △   △
 2.どこでも使える :       ○   ○
 3.コスト(安価で定額) :    ○   ○

 →スピードアップに期待!

◆◆ 公衆無線LANサービス ◆◆
レストランや空港、ホテルなど人の集まる場所で提供される無線LANインターネット接続サービスです。話題になってから久しいですが、ブレイクせずにくすぶっている感じが強いですね。スピード、コストは問題ないと思いますが、やはりどこでも使えるようになるかどうかが今後の普及のカギだと思います。屋外での通信はどうしても制限があるため、他のモバイルサービスと組み合わせる形で普及すると思います。認証の手間や無線LAN特有のセキュリティの問題が懸念点として挙げられていますが、いずれも技術的な問題なので、きっと解決できるでしょう。

                   現状  今後
 1.スピード(メガビットクラス): ○   ○
 2.どこでも使える :       ×   ?
 3.コスト(安価で定額) :    ○   ○

 →エリアの拡大と、他サービスとの組み合わせで一気にブレイク?

◆◆ 次世代ケータイ ◆◆
調べてみたら、ドコモ/Vodafoneは3Gでも384kのデータ通信が最大なのに対し、AUは2.4Mのパケット通信というサービスを出していたんですね。ここまで速くなっているとは知らなかった。また、ドコモも来年夏ごろに最大14Mのサービスを商用化する予定らしい。

となると普及のカギはやはり料金でしょう。まだPCなどで利用できる定額のデータ通信を提供している事業者はないはずです。スピードアップも良いですが、PHSと比較しすでに速度では上回っているため、料金面でも追いついてほしいものです。料金については、今後e-Accessやソフトバンクの携帯参入で、価格破壊が起こるかもしれませんね。

                   現状  今後
 1.スピード(メガビットクラス): △   ○
 2.どこでも使える :       ○   ○
 3.コスト(安価で定額) :    ×   ?

 →実力は十分。新規参入で価格破壊に期待!

◆◆ WiMAX ◆◆
先日も日経コミュニケーションの記事でレビューしたWiMAXです。まだこんな手があったのか・・と言う感じです。WiMAXを端的に説明すると、最大75M、半径50kmをカバーする無線LANのようなものだそうです。これはすごい。このサービスを提供する「YOZAN」は、WiMAXと無線LANを組み合わせ、月額3000円程
度で開始すると発表してます。
品質やエリアなど、まだまだ不明な点は多いですが、個人向けサービスとしても、企業向けのFWAとしても今後注目の技術です。

                   現状  今後
 1.スピード(メガビットクラス): 無   ○?
 2.どこでも使える :       無   ?
 3.コスト(安価で定額) :    無   ○

 →実はモバイルブロードバンドの本命か?

なかなか面白そうな戦いになりそうです。僕自身がそうであったように、まだ世の中はモバイルブロードバンドの便利さを実感していないと思います。スピード / どこでも / コスト の3つの条件をいち早く満たすサービスが現れれば、加速度的に普及するような気がします。

本命はやはりWiMAX+無線LANの組み合わせでしょうか。ケータイは、電話番号の制限がハードルとなりそうです。電話番号を割り当てて、ケータイ会社に基本料を支払う必要があるので、どんな端末にでも気軽に搭載すると言うわけには行きません。その点無線LANは、動的にIPアドレスを取得さえすればすぐにネットワークにつながります。
僕は今回のGWも田舎に帰りますが、ADSLを契約してない田舎でも気軽にブロードバンド環境を引き継げるようなサービスを作ってほしいと、いつも思いますね。

BOSE
自己投資のための読書 ~知識を力にしよう~

※BOSEさん、ありがとうございます。モバイルブロードバンドサービスは、ぼくもかなり注目しています。いま、NTTドコモのPHSによる定額データ通信を利用していますが、NTTドコモがPHSサービスを廃止の予定なので、今年の12月にサービス開始予定のWiMAXに期待しています。(Gene)

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