WANのトポロジ
| WANのトポロジ 今回は、WANの接続形態について解説してきましょう。接続形態のことは、ポロジーと呼んでいましたね。LANのトポロジーは、「バス型」「リング型」「スター型」の3種類ありました。 WANのトポロジーは、 ・ポイントツーポイント型 ・メッシュ型 ・パーシャルメッシュ型 ・ハブ&スポーク型 といった種類があります。 |
| ポイントツーポイント ポイントツーポイント型は、その名前のとおり1対1で接続するトポロジーです。専用線は1対1で接続するので、基本的にポイントツーポイント型になります。 ![]() あとの3つは、1対1ではなく複数の拠点を接続します。 |
| メッシュ メッシュ型は各拠点すべてに対して、網の目のように接続して、各拠点間で直接通信できるようになっています。ただし、メッシュ型は拠点の数が増えると、必要となる回線数が膨れ上がります。3拠点を接続するのであれば回線は3本必要です。4拠点に増えると、回線数は6本になります。拠点の数をNとすると、メッシュ型で接続するためには、 N(N−1)/2 の回線が必要になります。メッシュ型で接続すると1つの拠点の故障が全体に影響を及ぼさないので信頼性が高くなり、他の拠点と直接通信ができるので、パフォーマンスもよくなるのですが、コストが高くなってしまいます。 ![]() |
| パーシャルメッシュ そこで、重要な拠点だけをメッシュ型にしたトポロジーがパーシャルメッシュ型です。パーシャルは英語のpartialをそのままカタカナで表記しているだけです。partialは「部分的な」という意味で、全部じゃなくて重要な部分だけをメッシュ型にしています。パーシャルメッシュ型は、コストを抑えてある程度の信頼性とパフォーマンスを確保することができます。 ![]() |
| WANのトポロジ ハブ&スポーク型は、パーシャルメッシュ型の一部と考えてもいいと思うのですが(ぼくはそう思っています)、中心となる拠点を「ハブ」とします。その他の拠点は「スポーク」と呼び、スポークはハブの拠点とのみ接続しているトポロジーです。 もともとハブの語源は、自転車の車輪の真中の部分ですね。ハブにタイヤを支えるスポークがたくさん集まっているイメージです。 ハブ&スポーク型の場合、スポーク同士が通信を行うときは必ずハブを経由する必要があります。トラフィックを管理するという観点からすると、すべてのトラフィックがハブに集まるので管理しやすいといえます。しかし、ハブでのパフォーマンスが悪くなってしまう危険性があります。また、RIPやIGRPといったディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルを利用している場合には、ハブ&スポーク型はきちんとルーティングできないことがあるので要注意です。 ![]() |
| WANサービスとトポロジ 以上のようなトポロジは、基本的にどんなWANサービスを使っても実現することができます。ただし、各WANサービスにはトポロジの向き、不向きがあります。 たとえば、専用線でメッシュ型にすることもできます。けど、そんなことをすると、コストが跳ね上がります。フレームリレーでポイントツーポイント型にすることもできます。しかし、フレームリレーの本来の使われ方は、複数の拠点を接続することなので、ポイントツーポイントは向いていません。 こないだも少しお話した、IP-VPNや広域イーサネットというった新しいWANサービスはコストをかけずにメッシュ型のトポロジを取ることができるということが大きな特長にもなっています。 WANサービスの選択には、いくつかの要素があるのですが、どういったトポロジを望んでいるのかということも重要なことですね。 WANサービスの選択基準については、また機会をあらためて解説します。 |
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