クラスフルとクラスレスその3

自動集約


クラスフルルーティングプロトコルでは、経路の自動集約もサポートしています。クラスフルルーティングプロトコルの自動集約とは、
メジャーネットワークが異なるネットワークへルーティング情報を転送するときに、クラスの境界で経路を集約してルーティング情報を転送することです。

たとえば、現在ルーティングテーブル上に、172.16.1.0/24という経路があり、その経路を192.168.1.1/24というメジャーネットワークが異なるインタフェースから送信するときに、172.16.0.0のようにクラスの境界で集約して送信します。






不連続サブネットの問題点


クラスフルルーティングプロトコルの制約として、「不連続サブネット(分断サブネット)」をサポートすることができません。
不連続サブネットとは、次の図のように、異なるメジャーネットワークによって分断されているサブネットのことです。





自動集約によって、ルータAがサブネット172.16.1.0/24は172.16.0.0としてルーティング情報を転送します。ルータBも同様に自動集約によって172.16.2.0/24を172.16.0.0としてルータAに転送します。

ルータAは、たとえルータBから172.16.0.0というルーティング情報を受け取っても、自身のルーティングテーブルにより詳細なサブネットが直接接続されているので、その情報を採用しません。そのため、ルータAのルーティングテーブルには、172.16.2.0/24の経路が存在しません。また、同様にルータBのルーティングテーブルにも、172.16.1.0/24の経路が存在しません。そのため、
172.16.1.0/24と172.16.2.0/24のサブネット間で相互に通信することができなくなってしまいます。




VLSMのサポート


また、
クラスフルルーティングプロトコルでは、可変長サブネットマスク(Variable Length Subnet Mask : VLSM)をサポートすることができません。同じメジャーネットワーク内のサブネットでは、すべて一貫したサブネットマスクが必要です。

この一貫したサブネットマスクの環境を、固定長サブネットマスク(Fixed Length Subnet Mask : FLSM)と呼びます。








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