Webサイトのアドレス

WebサイトはHTMLファイルとして作成しているWebページの集まりです。そして、Webサイトを見るときにはWebページのHTMLファイルをダウンロードしてWebブラウザで表示しています。

Webサイトを見るためには、いったいどのWebページのファイルを転送してほしいのかを示さないといけません。転送してほしいWebページを指定するのがWebサイトのアドレスです。

URL

Webサイトのアドレスは主に「http://」ではじまる文字列でURL(Uniform Resource Locator)と呼ばれています。「Resource」は単純に日本語にすると「資源」です。IT技術でResourceという言葉は、はとても幅広く使われます。PCのCPUの処理能力やメモリやハードディスクの容量を指してResourceという言葉を使うこともあります。他にもネットワークの通信速度の意味合いでResourceという言葉を使うこともあります。

URLでのResourceは「ファイル」の意味です。URLによって「転送してほしいファイル」を指定しています。なお、URLを含む上位概念としてURI(Uniform Resource Identifier)があります。

URLは、「//www.n-study.com/network/index.html」のように書きます。最初のhttpはスキームといいWebブラウザがWebサーバのデータにアクセスするためのプロトコルを表しています。たいていは、httpですがhttpsやftpなども利用されることがあります。コロン(:)の後ろがファイルの場所を示し、//は、そのあとに続く部分がホスト名であることを示しています。Webサーバへアクセスする際には、DNSによってホスト名からIPアドレスへの名前解決が必要です。また、場合によってはIPアドレスで直接Webサーバを指定することもあります。

ホスト名のあとには、ポート番号が続くことになっていますが、たいてい省略されます。省略されている場合、スキームのプロトコルのウェルノウンポートになります。HTTPならTCPポート番号80番にアクセスします。ポート番号を指定する場合は、「:」のあとにポート番号を指定します。

ホスト名の後ろの部分がWebサーバ内のどこに目的とするファイルがあるかを指し示すパスを表しています。

URLの例

以下は、簡単なURLの例です。

このURLは「www.n-study.com」というWebサーバがインターネットに公開しているディレクトリ「network」内の「index.html」というファイルを「HTTP」で転送するように要求しています。

パス名の部分を省略することもできます。そのときは、Webサーバ側であらかじめ設定しているファイル名であると解釈されます。

筆者のWebサイトでは、パス名を省略しているときには自動的に「index.html」とみなしています。つまり、「//www.n-study.com/」は自動的に「//www.n-study.com/index.html」と解釈されます。

TCP/IP