Webブラウザだけあればいい

WebブラウザはいまではWebサイトを見るためだけのものではなくなっています。アプリケーションのユーザインタフェースとしても広く利用されるようになっています。Webブラウザをユーザインタフェースとして利用するようなアプリケーションをWebアプリケーションと呼びます。

以前は、企業の社内では社内で利用する独自の業務アプリケーションを開発して利用していることが一般的でした。ユーザインタフェース、つまり、ユーザが触れる画面レイアウトや入力パラメータの処理なども作り込む必要があります。そして、開発した業務アプリケーションをクライアントPCにインストールしなければいけませんでした。もし、機能拡張や不具合対応などで業務アプリケーションがアップデートすると、すべてのクライアントPCで業務アプリケーションをアップデートしなければいけなくなります。多くの社員が利用するクライアントPCの業務アプリケーションを常に最新バージョンに保っておくことは、とても負担が大きい作業になります。

一方、Webアプリケーションは、Webブラウザをユーザインタフェースとして利用するので、クラアントPC用の専用アプリケーションを開発し、それをインストールしておく必要はありません。WebブラウザだけインストールされていればそれでOKです。

Webサーバ側で画面レイアウトの構成や入力パラメータのチェックやその処理をどのように行うかを決めればよいだけです。処理そのものは、Webサーバではなく別途アプリケーションサーバを用いることもあります。アプリケーションサーバはさらにデータベースサーバと連携していることがあります。

Webアプリケーションの概要

Webアプリケーションを利用するときには、Webブラウザ上で処理したいデータを入力します。そして、Webサーバアプリケーションへデータ処理のリクエストを送信します。Webサーバアプリケーションからさらにアプリケーションサーバやデータベースサーバにデータの処理要求を転送します。アプリケーションサーバで要求されたデータの処理を行い、その処理結果をWebサーバアプリケーションへ返します。Webサーバアプリケーションは、データの処理結果を表示するWebページを動的に作成して、Webブラウザへ返します。最終的にWebブラウザで処理結果のWebページを表示します。

このような、Webアプリケーションの例として、Googleカレンダーなどのスケジュール管理や複数のユーザ間で情報共有するためのグループウェア、証券会社のオンライントレード、銀行のインターネットバンキング、オンラインショッピングなどさまざまな例が挙げられます。

Webアプリケーションの概要
図 Webアプリケーションの概要