目次
Webサイトの構成
Webサイトとは、Webサーバアプリケーションが公開しているさまざまなWebページの集まりです。Webサイトを作るには、WebサーバにWebサーバアプリケーションをインストールして、Webサイトとして公開するWebページを決めています。そして、WebページはHTMLファイルとして作成していることが一般的です。Webページはあらかじめ作っていることもあれば、リクエストされたときに作ることもあります。リクエストされたときに作成するWebページはダイナミックなWebページです。
WebページのHTMLファイルには、文章だけではなく画像や動画を埋め込むこともできます。さらに、TwitterやFacebookなどのSNSのコンテンツを埋め込むことも可能です。
Webサイトを見る
今では多くの人々が日々、何度もWebサイトを見ていることでしょう。Webサイトを見るとは、Webサイトを構成するWebページのファイルをWebサーバアプリケーションからWebブラウザに転送して表示することです。WebブラウザでWebサイトを見るときの流れは次のようになります。
- WebブラウザでWebサイトのアドレスを入力したり、リンクをクリックするとWebサーバアプリケーションへファイル転送のリクエストを送信します。
- Webサーバアプリケーションは、リクエストされたファイルをリプライとして送り返します。
- Webブラウザで受信したファイルを表示することで「Webサイトを見る」ことになります。
以上のようなWebサイトを見る際のWebブラウザとWebサーバアプリケーション間のWebページファイルの転送は一回で完結するとは限りません。必要ならば複数回のファイル転送を繰り返します。
そして、Webページファイルの転送に利用するTCP/IPのアプリケーション層プロトコルはHTTPです。HTTPはトランスポート層にTCPを利用しWebサーバアプリケーションのウェルノウンポート番号は80です。インターネット層にはIPを利用しています。アプリケーション層、トランスポート層、インターネット層のプロトコルの組み合わせは、WebブラウザもWebサーバアプリケーションも同じです。最下位のネットワークインタフェース層のプロトコルは同じものを使う必要はありません。
TCP/IP
- TCP/IPの階層
- IP(Internet Protocol) ~データを送り届ける~
- ICMP ~きちんとIPで転送できますか?~
- Ping ~きちんとデータは届きますか?~
- Windows OSのPingコマンド
- トレースルート ~データはどのルータを通っていますか?~
- tracertコマンド(Windows OS)
- ICMPリダイレクト
- トラブルはどこ? ~Pingとトレースルート~
- ARP ~IPアドレスとMACアドレスを対応付け~
- ARPフォーマット
- Gratuitous ARP(GARP)
- ポート番号 ~どのアプリケーションのデータなの?
- TCPの概要
- TCPの動作
- UDPの概要
- アプリケーションのデータが届くまでのまとめ
- DNS ~宛先IPアドレスを求める~
- nslookupコマンド ~DNSの名前解決の確認~
- DHCP ~IPアドレスを自動割り当て~
- Cisco IOS DHCPサーバの設定と確認コマンド
- Ciscoルータ DHCPサーバの設定例
- DHCPリレーエージェント
- DHCPリレーエージェントの設定例[Cisco]
- DHCPサーバ配置のまとめ
- TCP/IPの設定のまとめ
- ipconfigコマンド ~Windows OSのTCP/IP設定を確認~
- Linux(Ubuntu)でのTCP/IP設定の確認コマンド
- Webサイト
- HTMLとCSS ~Webページを作る~
- URL ~Webサイト(Webページ)のアドレス~
- HTTP ~HTMLファイルを転送する~
- Webアプリケーション ~Webブラウザだけあればいい~
- HTTP Cookie
- Webアプリケーションのセッション管理
- Webプロキシサーバ ~Webアクセスを代わりに~
- Webアクセスのまとめ
- 電子メール
- SMTP ~電子メール送信用プロトコル~
- POP3 ~メール受信用プロトコル~
- IMAP4 ~メールサーバ上でメールを管理~
- 電子メールのまとめ
- FTP ~代表的なファイル転送プロトコル~
- TFTP ~簡易的なファイル転送プロトコル~
- Windows10/11のTFTPクライアント
- ネットワークのトラブルの切り分け手順