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doコマンドとは?
showコマンドなどの確認コマンドは、ユーザEXECモードまたは特権EXECモードで入力します。何かの設定をしたあと、showコマンドで確認しようとするとモードの移行が必要です。いちいちモードを移行しようとするのは、とてもめんどうです。
そこで、doコマンドによって、コンフィグレーションモードからshowコマンドなどのEXECコマンド(確認コマンド)を実行できます。
doコマンドの例
例として、インタフェースにIPアドレスを設定したあと、そのIPアドレスを確認する場合を考えます。インタフェースコンフィグレーションモードのままで「do show ip interface brief」と入力すると、インタフェースの状態を確認できます。
R1(config)#interface loopback 0 R1(config-if)#ip address 192.168.0.1 255.255.255.255 R1(config-if)#do show ip interface brief Interface IP-Address OK? Method Status Protocol FastEthernet0/0 192.168.1.254 YES manual up up Loopback0 192.168.0.1 YES manual up up R1(config-if)#
doコマンドのあとは、[TAB]による補完が効かないので注意してください。コマンドは省略形の入力でもOKです。
IOSによってはdoコマンドのあとに[?]のヘルプも見られません。
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