ネットワーク機器のポイント
ネットワーク機器の機能を考える上でのポイントとして、以下の2点あります。
- OSI参照モデルのどこのレベルで動作するか?
- コリジョンドメイン、ブロードキャストドメインをどのように分割することができるか?
今回は、2点目のコリジョンドメインについてどういった考え方であるかということについて解説します。
コリジョンドメイン
コリジョンドメインの言葉の意味は、字の通りそのまんまです。コリジョンは Collision つまり衝突ですね。ドメインは domain で領域とか範囲といった意味です。つまり、コリジョンドメインは衝突が起こる範囲ということを示しています。 リピータによってケーブルの延長を行い、たくさんのコンピュータをつなげていくとネットワークの効率が悪くなります。このことがどういことかについて、下の図を見ながらお話します。
この図は、リピータによってコンピュータAとBがつながっているケーブルとコンピュータCとDがつながっているケーブルを接続しています。このとき、たとえばコンピュータAからコンピュータBに対して通信をしたいというケースを考えます。
コンピュータAから発信したデータはコンピュータBとリピータに到達します。リピータは電気信号の増幅を行い、もう一方のポートにそのデータを流します。つまり、コンピュータCとDにもデータが届きます。そうすると、コンピュータAとBが通信をしている間は、コンピュータC、Dはデータを送ることができないわけです。なぜなら、キャリアセンスを行うとケーブルが使用中になっているからです。また、運悪く同時にコンピュータAからBへの通信と、コンピュータCからDへの通信が同時に起こってしまうと、データの衝突が起こってしまいます。
逆のパターンも考えます。
今度はコンピュータCからDへの通信のときです。このデータはリピータを通じて、コンピュータA、Bにも届きます。そうすると、もしコンピュータAあるいはBがなにか通信を行いたいと思っても、キャリアセンスをするとケーブルが使用中です。無理に送信すると衝突が起こります。
この状況ですと、コリジョンが起こる範囲すなわちコリジョンドメインは、このネットワーク全体になっているわけです。
コリジョンドメインを分割するには
このようにリピータでケーブルを延長し、たくさんのコンピュータをさらに接続していくと衝突の可能性が増え、ネットワークのパフォーマンスが悪くなっていきます。
できれば、この図で言うとコンピュータAからBの通信は左側だけ、コンピュータCからDの通信は右側だけに限定したいです。限定することができればコンピュータAとBが通信している間でも、衝突を起こすことなく、コンピュータCとDが通信を行うことができます。コンピュータAとBでひとつのコリジョンドメイン、コンピュータCとDでひとつのコリジョンドメインというようにできればネットワークのパフォーマンスを上げることができますよね? なんとかそれをやってやろう!ということでブリッジが開発されました。 ブリッジによってコリジョンドメインを分割することができます。
リピータをブリッジに変更すると、コンピュータAからBへの通信はC、Dには関係ありませんので、ブリッジは転送しません。(図の青い線)逆にコンピュータCからDの通信はA,Bには関係ないのでブリッジは転送しません。(図の赤い線) じゃ、AからCは?ということですが、この場合はブリッジで判断してきちんと転送されます。(図の緑の線)
そうすると、ブリッジによってコリジョンドメインが以下のように分割されます。
最初にあげておいた、ネットワーク機器のポイントですがリピータ(ハブも同じです)ではコリジョンドメインを分割できません。しかし、ブリッジを使うとコリジョンドメインを分割することができます。あと、またあとで詳しく説明しますが、リピータもブリッジもブロードキャストドメインを分割することはできません。
では、どうやってブリッジがコリジョンドメインを分割しているのか?ということになるわけですね。これがネットワーク機器のポイントの1点目、OSI参照モデルのどの階層で動作しているか?ということに関わってきます。










