目次
ネットワーク構成
設定条件
- SW1~SW4でRSTPを有効にし、イーサネットフレームの転送経路を高速に切り替えられるようにします。
初期設定
- 「スパニングツリーの設定例」が完了している状態
設定と確認
Step1:RSTPの有効化
SW1~SW4のすべてのスイッチで高速なスパニングツリープロトコルであるRSTPを有効化します。
SW1~SW4
spanning-tree mode rapid-pvst
ステップ2:RSTPの確認
RSTPが有効になっていることをshow spanning-tree vlan 1コマンドで確認します。SW1では、以下のような出力です。
SW1
SW1#show spanning-tree vlan 1 VLAN1 Spanning tree enabled protocol rstp Root ID Priority 4096 Address 0009.b744.eec1 This bridge is the root Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec Bridge ID Priority 4096 Address 0009.b744.eec1 Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec Aging Time 300 Interface Role Sts Cost Prio.Nbr Type ---------------- ---- --- --------- -------- -------------------------------- Fa0/1 Desg FWD 19 128.1 Edge P2p Fa0/7 Desg FWD 19 128.7 P2p Fa0/9 Desg FWD 19 128.9 P2p
そして、PC1からPC4へ継続的にPingを実行します。継続的にPingを行っている状態でSW2 Fa0/7のケーブルを抜いて、どのぐらいでPingの応答が返ってくるようになるかを確認します。
C:\Users\gene>ping 192.168.1.4 -t 192.168.1.4 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.4 の ping 統計: パケット数: 送信 = 11、受信 = 11、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms Ctrl+C ^C
RSTPが有効になっていると、スパニングツリーの再計算が高速になっているためPingの応答は失敗することなく継続して成功しています。
レイヤ2スイッチの仕組み
- レイヤ2スイッチの概要 ~ひとつのネットワークを作る~
- レイヤ2スイッチの動作 ~MACアドレスに基づいて転送~
- 演習:レイヤ2スイッチの動作[Cisco]
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- オートネゴシエーション ~両端のポートの一番いい速度/モードにする~
- Cisco 全二重/半二重の不一致(duplex mismatch)
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- Cisco ポートセキュリティの設定
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- TCN BPDUによるトポロジ変更通知
- PVST ~VLANごとにスパニングツリーを考える~
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- PortFast ~すぐにフォワーディング状態にする~
- スパニングツリーの設定例
- RSTP ~高速なスパニングツリー~
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- ルートガード
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- PoE ~UTPケーブルで電源供給~
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- イーサチャネルの負荷分散 ~単純に帯域幅が増えるわけではない~
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- LACP/PAgPのshowコマンド
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