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BGP local-asの機能

(所属カテゴリー:IPルーティング---投稿日時:2008年12月 3日)

local-as機能の概要

local-as機能によって、特定のEBGPネイバーに対して本来のAS番号以外のASで BGPネイバーを確立しルートを交換できます。ISPの統合などでAS番号を変更し たいが、ネイバー側で設定がまだ行われないようなときなどにlocal-asによっ て、新旧のAS番号の移行をスムーズに行うことができます。

bgp-local-as01.jpg
図 local-asの概要

この図のR1は、AS100からAS1000へとAS番号を変更したことを想定しています。 ただし、ISP1側ではまだR1のAS番号の変更に対応できていずに、R1のAS番号を 100として設定しています。R1は、local-asによってISP1に対してはAS100であ るかのように振る舞うことができます。

local-asによって、他のAS番号をエミュレートしているとき、ルートのAS_PATH アトリビュートは次のようになります。

  • ルートの送信:AS_PATHのプリペンドは、[古いAS番号] [新しいAS番号]で行われる
  • ルートの受信:AS_PATHに[古いAS番号]が追加でプリペンドされる

bgp-local-as02.jpg
図 local-asでのAS_PATHアトリビュート

lobal-asの設定は次のように行います。

Router(config)#router bgp
Router(config-router)#neighbor local-as

:AS番号
:ネイバーのIPアドレス
:ネイバーに対してみせかけるAS番号

local-asの設定例

実際に設定して確認しましょう。

bgp-local-as03.jpg
図 local-asの確認用トポロジ

この図のISP1ではR1のAS番号を100として認識して、下記のようなBGP設定を行 っています。

ISP1 BGP設定

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
router bgp 1
 bgp log-neighbor-changes
 network 100.1.1.0 mask 255.255.255.0
 network 100.1.2.0 mask 255.255.255.0
 network 100.1.3.0 mask 255.255.255.0
 neighbor 172.16.1.1 remote-as 100
 no auto-summary
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

R1では、実際にはAS1000へとAS番号が変わっているのですが、local-asでISP1 に対してAS100であるように設定します。

R1 local-as設定

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
R1(config)#router bgp 1000
R1(config-router)#neighbor 172.16.1.11 remote-as 1
R1(config-router)#neighbor 172.16.1.11 local-as 100
R1(config-router)#network 100.100.1.0 mask 255.255.255.0
R1(config-router)#network 100.100.2.0 mask 255.255.255.0
R1(config-router)#network 100.100.3.0 mask 255.255.255.0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

R1でBGPネイバーを確認すると、正常にISP1とのネイバーが確立されています。

R1 ネイバーの確認

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
R1#show ip bgp summary
~省略~
Neighbor        V    AS MsgRcvd MsgSent   TblVer  InQ OutQ Up/Down  State/PfxRcd
172.16.1.11     4     1       8       8        7    0    0 00:03:49        3
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

また、R1でBGPテーブルを見ると次のようになります。

R1 BGPテーブル

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
R1#show ip bgp
~省略~
   Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path
*> 100.1.1.0/24     172.16.1.11              0             0 100 1 i
*> 100.1.2.0/24     172.16.1.11              0             0 100 1 i
*> 100.1.3.0/24     172.16.1.11              0             0 100 1 i
*> 100.100.1.0/24   192.168.13.3             2         32768 i
*> 100.100.2.0/24   192.168.13.3             2         32768 i
*> 100.100.3.0/24   192.168.13.3             2         32768 i
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ISP1から受信したルートには、local-asで指定したAS番号が追加でプリペンド されていることがわかります。そして、ISP1のBGPテーブルを見ると次のよう になっています。

ISP1 BGPテーブル

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ISP1#show ip bgp
~省略~
   Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path
*> 100.1.1.0/24     0.0.0.0                  0         32768 i
*> 100.1.2.0/24     0.0.0.0                  0         32768 i
*> 100.1.3.0/24     0.0.0.0                  0         32768 i
*> 100.100.1.0/24   172.16.1.1               2             0 100 1000 i
*> 100.100.2.0/24   172.16.1.1               2             0 100 1000 i
*> 100.100.3.0/24   172.16.1.1               2             0 100 1000 i
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ISP1でR1から受信するルートのAS_PATHアトリビュートが「100 1000」となり、 local-asで指定したAS番号が追加でプリペンドされています。

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