IOSルータテンプレートの作成

GNS3プロジェクトのネットワーク構成を作成するにあたって、ルータのテンプレートを作成します。実機ルータのIOSイメージファイルを利用するIOSルータテンプレートの作成手順について解説します。

Step1:IOSイメージファイルを準備

あらかじめIOSイメージファイルをローカルストレージに保存しておきます。Cisco3640シリーズのIOSが比較的入手しやすくて、GNS3上でも使いやすいです。


実機ルータからIOSイメージファイルをダウンロードする方法について、以下の記事をご覧ください。


Step2:[Preferences]を開く

GNS3を起動して、[Edit] → [Preferences]をクリックして、[Preferences]画面を開きます。

Step3:IOSルータテンプレートの作成画面を開く

[IOS routers]を選択して[New]をクリックし、IOSルータテンプレートの作成画面を開きます。

Step4:IOSルータテンプレートの作成

IOSルータテンプレートの作成画面から、必要な情報を指定してIOSルータテンプレートを作成します。

IOSイメージファイルのパス

[Existing Image]を選択して、IOSイメージファイルのパスを指定します。

テンプレート名

ルータのテンプレート名は、デフォルトで「c3640」などプラットフォーム名となっています。必要ならテンプレートの名前を指定します。IOSのフィーチャーセットやバージョンがわかるようにしておくと便利です。

RAMサイズ

エミュレートするIOSルータのRAMの容量を決めます。Feature Navigatorへのリンクがあるので、Feature Navigatorで利用するIOSに応じた必要なRAMの容量を調べてください。

搭載モジュール

ルータのスロットに搭載するモジュールを選択します。必要ならばWICも搭載できます。

Idle-pc

Idle-pcを指定します。[Idle-PC finder]をクリックすると、適切なIdle-pc値を計測します。[Idle-PC finder]で適切な値が計測できたら[Finish]をクリックして、IOSルータテンプレートの作成は完了です。

Step5:IOSルータテンプレートの確認

作成したIOSルータテンプレートの内容を確認します。

イーサスイッチルータ(EtherSwitch router)テンプレートの作成

実機のIOSイメージを用いて、L2/L3スイッチとして利用するためにイーサスイッチルータのテンプレートを作成します。IOSルータテンプレートの作成と基本的には同じです。テンプレート名を決める画面で、[This is an EtherSwitch router]にチェックするだけです。

[This is an EtherSwitch router]にチェックすると、テンプレート名が自動的に「EtherSwitch router」になります。必要なら変更してください。

また、slot1に自動的に「NM-16ESW」モジュールが搭載されます。Fa1/0~Fa1/15がスイッチポートとして利用できます。

GNS3の使い方