仮想マシンをGNS3トポロジに追加

GNS3プロジェクトのトポロジに仮想マシンを追加することができます。Ciscoルータだけでなくサーバも追加してシステム全体の検証を行うことができます。GNS3プロジェクトにVMwareの仮想マシンを追加する方法について解説します。

VMwareの仮想マシンをGNS3トポロジに追加する手順

VMwareの仮想マシンをGNS3トポロジに追加するための手順は次のようになります。

  1. VMwareの仮想マシン用テンプレートを作成
  2. トポロジにVMware仮想マシンを追加

1. VMwareの仮想マシン用テンプレートを作成

GNS3上でVMware仮想マシン用のテンプレートを作成します。[Edit] – [Preference]を開きます。

[VMware] – [VMware VMs]から[New]をクリックして、テンプレート作成ウィザードを開きます。

「Run this VMware VM on my local computer」をチェックして、[Next]で進みます。

テンプレートに登録したい仮想マシンを選択して、[Finish]をクリックします。

追加されたテンプレートの[Edit]をクリックします。

[Network]タブの「Allow GNS3 to override non custom VMware adapter」にチェックして、[OK]で完了です。

テンプレートにVMwareの仮想マシンが追加されます。

VMwareのネットワークアダプタを追加

VMwareの仮想マシンがGNS3トポロジ上で他の機器と接続するためのネットワークアダプタを追加します。VMwareで仮想マシンを作成すると、デフォルトでは、以下の3つのタイプのネットワークアダプタがあります。

  • VMnet0(ブリッジ)
  • VMnet1(ホストオンリー)
  • VMnet8(NAT)

仮想マシンをGNS3上で他の機器と接続するためには、デフォルトのタイプのネットワークアダプタは利用しません。カスタムのネットワークアダプタを追加して、GNS3上の他の機器と接続します。追加するネットワークアダプタは、以下の設定で作成します。

  • VMnet2~VMnet7、VMnet9~VMnet19
    • ホストオンリー
    • ローカルDHCPサーバを無効化

仮想マシンごとに上記のVMnet2~VMnet7、VMnet9~VMnet19のいずれかのネットワークアダプタを割り当てて利用することになります。VMware上でネットワークアダプタを追加する代わりに、GNS3側から自動的にVMnet2~VMnet7、VMnet9~VMnet19のネットワークアダプタを追加できます。

[preference] – [VMware]の[Advanced local settings]の[Configure]をクリックすると、VMwareのネットワークアダプタが追加されます。

VMwareの仮想ネットワークエディタを開くと、VMnet2~VMnet7およびVMnet9~VMnet19のネットワークアダプタが追加されていることが確認できます。

2. GNS3トポロジにVMware仮想マシンを追加

テンプレートの登録が完了したら、アイコンをワークスペースにドラッグ&ドロップで配置できます。

他の機器とのリンクを設定して、起動すると自動的にVMwareの仮想マシンも起動するようになります。

このトポロジのR1は、以下のように設定しています。

R1

ip dhcp pool aaa
   network 192.168.1.0 255.255.255.0
   default-router 192.168.1.254
!
interface FastEthernet0/0
 ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
 duplex auto
 speed auto

GNS3上のWindowsホストはR1からDHCPでIPアドレスを取得できます。そして、R1の192.168.1.254へPingすると正常に応答が返ってきます。

GNS3の使い方