目次
PIM-DMの設定
PIM-DMの設定は非常にシンプルです。次の2つの設定を行うだけです。
- マルチキャストルーティングの有効化
- インタフェースでPIM-DMを有効化
マルチキャストルーティングの有効化
ルータでマルチキャストルーティングを有効化するには、グローバルコンフィグレーションモードでip multicast-routingコマンドを入力します。
マルチキャストルーティングの有効化
(config)#ip multicast-routing
インタフェースでPIM-DMを有効化
マルチキャストパケットを転送する可能性がある経路上のすべてのインタフェースでPIM-DMを有効化します。有効にしたいインタフェースコンフィグレーションモードで次のコマンドを入力します。
PIM-DMを有効化
(config-if)#ip pim dense-mode
なお、インタフェースでPIM-DMを有効化すると、自動的にIGMPv2も有効になり、すべてのマルチキャストパケットを受信するようになります。
PIM-DMの設定例
PIM-DMの設定例を下記に示します。
R1もR2もマルチキャストルーティングを有効化して、それぞれ2つのインタフェースでPIM-DMを有効化するだけというとてもシンプルな設定だけでOKです。
PIM-DMの確認コマンド
PIM-DMの設定を確認するためには、次の表のようなshowコマンドを使います。
コマンド | 確認できる内容 |
#show ip pim interface | PIMが有効になっているインタフェースを確認する |
#show ip pim neighbor | PIMネイバーを確認する |
#show ip rpf | RPFインタフェースの情報を確認する |
#show ip mroute | ディストリビューションツリー(マルチキャストルーティングテーブル)を確認する |
これらは、PIM-SMでも共通の確認コマンドです。
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