マルチキャストルーティングの仕組み その3

(所属カテゴリー:マルチキャスト---投稿日時:2007年4月 7日)

RPF(Reverse Path Forwarding)チェック

次の図のように、マルチキャストソースからマルチキャストレシーバまで複数 の経路がある場合、マルチキャストパケットが重複してしまう可能性が考えら れます。

同じパケットが重複してレシーバに届いてしまうと、アプリケーションの処理 が正常に行えない可能性があります。そこで、マルチキャストルーティングを 行うときには、パケットが重複したりループしたりしないようにRPFチェック を行います。
受信したマルチキャストパケットの送信元IPアドレスを見て、そのパケットが マルチキャストソースから最短経路で転送されたものであるかをチェックする のがRPFチェックです。

マルチキャストパケットの送信元IPアドレスは、マルチキャストソースのIPア ドレスです。そのIPアドレスに到達するための最短経路はユニキャストルーテ ィングテーブルに載せられています。ユニキャストルーティングテーブル上の ルート情報の出力インタフェースは、目的のあて先までの最短経路のインタフ ェースです。マルチキャストパケットを受信したインタフェースと送信元IPア ドレスに対するルート情報の出力インタフェースが一致していれば、そのマル チキャストパケットは最短経路でルーティングされてきたとみなすことができ ます。このような場合、RPFチェックは成功です。RPFチェックに成功したマル チキャストパケットのみをディストリビューションツリーにしたがってルーテ ィングします。なお、RPFチェックが成功するインタフェースをRPFインタフェ ースと呼びます。
最短経路でルーティングされてきていないマルチキャストパケットを受信する 場合、つまりRPFチェックが失敗した場合はパケットを破棄します。
RPFチェックを正しく行うためには、ユニキャストルーティングが完成してい る必要があります。ユニキャストルーティングの設定が不完全でルーティング テーブルが正しく構成されていないと、RPFチェックを正しく行うことができ ません。その結果、マルチキャストルーティングもうまく動作しなくなること があります。マルチキャストルーティングを行う前提として、ユニキャストル ーティングが完成していることが必要なので注意してください。

具体的にRPFチェックの例を考えましょう。

マルチキャストパケットをSerial0/1で受信しました。このパケットの送信元I Pアドレス192.168.1.100への最短経路のインタフェースはユニキャストルーテ ィングテーブルよりSerial0/0です。すると、このマルチキャストパケットは 最短経路でルーティングされたとはみなせません。RPFチェック失敗となるの で、パケットを破棄します。
同じマルチキャストパケットをSeria0/0で受信した場合は、最短経路のインタ フェースで受信していることになります。RPFチェックが成功となり、マルチ キャストパケットはルーティング対象です。

このようなRPFチェックをすべてのマルチキャストルータが行います。これに より、マルチキャストパケットの重複やループを防ぐことができます。なお、 CiscoルータではRPFインタフェースをshow ip rpfコマンドで確認することが できます。

※RPFインタフェースはユニキャストルーティングテーブルから決定されます が、ip mrouteコマンドでスタティックに設定することもできます。

Google
Web n-study.com

各コンテンツの最新記事

有料コンテンツライブラリ(ITエンジニア教育資料)

ネットワーク技術雑誌レビュー

ベンダ資格受験記

オススメ!ネットワーク技術雑誌・書籍

MindMapでおべんきょ

結果を出せるコーチング

Geneのつぶやき

The Power of Words

スポンサードリンク


CCNPを目指すなら
パソナテック

スポンサードリンク


パソナテックは大阪でも
ネットワーク分野の
スキル支援が充実