オフセットリストとは

オフセットリストは、ルータが送受信するルート情報のメトリックを加算する機能です。RIPやEIGRPのディスタンスベクタ系ルーティングプロトコルで利用できます。ルータ間でLSAを交換するOSPFでは、オフセットリストを利用することができません。

RIPやEIGRPでインタフェースからルート情報を送受信するタイミングで特定のルートのメトリック値を加算できます。これにより、ルータの最適ルートの選択を制御することができます。

以下の図に、オフセットリスの動作の概要をまとめています。

図 オフセットリストの動作
図 オフセットリストの動作

オフセットリストの設定

オフセットリストの設定は、RIPまたはEIGRPのルーティングプロトコルコンフィグレーションモードから以下のコマンドを入力します。

オフセットリストの設定

(config-router)#offset-list ‹ ACL › {in|out} ‹ offset › [‹ interface-name ›]

‹ ACL ›: 標準アクセスリスト番号、または名前付きの標準アクセスリスト名。アクセスリストでpermitされたルート情報がメトリック追加の対象。
{in|out} : メトリックを加算するタイミングの指定
‹ offset › : 加算するメトリック値。
‹ interface-name ›:インタフェースの指定。省略すると全インタフェースが対象

なお、EIGRPの場合、メトリックはデフォルトでBWとDelayの2つの要素から計算されます。オフセットリストによって影響するメトリック要素はDelayです。加算するメトリックの< offset >の値は、(Delay/10)*256に相当します。

オフセットリストの確認

オフセットリストの動作を確認するための主なコマンドは、以下の表のようになります。

コマンド概要
#show ip protocols適用されているオフセットリストを確認します。
#show access-listsメトリックを加算する対象となるルート情報を指定するACLを確認します。
#show ip rip database意図したとおりにRIPルートのメトリックが加算されていることを確認します。
#show ip eigrp toplogy意図したとおりにEIGRPルートのメトリックが加算されていることを確認します。
#show ip route意図したとおりに最適ルートが登録されていることを確認します。
表 オフセットリストの確認コマンド

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