OSPF LSR(Link State Request)パケット

OSPF LSRパケットによって、LSAをリクエストします。DDパケットによって、自身のLSDBにないLSAやより新しいLSAを認識します。そして、LSRによってこれらのLSAをリクエストします。LSRでリクエストするLSAは、LSAのタイプ(Link State Type)、リンクステートID(Link State ID)とアドバタイジングルータ(Advertising Router)で識別します。

図 OSPF LSRパケット
図 OSPF LSRパケット

OSPF LSRパケットフォーマット

OSPFヘッダのタイプ3でLSRパケットであることがわかります。LSRパケットのフォーマットは、以下の通りです。

図 OSPF LSRパケットフォーマット
図 OSPF LSRパケットフォーマット

Link State Type(32ビット)

Link State TypeはLSAの種類を示す数値です。Link State Typeの数値とLSAの種類を以下の表にまとめています。

Link State Type CodeLSAの種類
1ルータLSA
2ネットワークLSA
3ネットワークサマリーLSA
4ASBRサマリーLSA
5AS外部LSA
7NSSA外部LSA
表 Link State Type

Link State ID(32ビット)

Link State IDは、LSAヘッダに含まれています。LSAの種類によってLink State IDがどのような内容であるかが変わります。たとえば、LSAタイプ1であれば、Link State IDはLSAを生成したルータのルータIDです。LSAタイプ2なら、Link State IDはDRのIPアドレスです。また、LSAタイプ3では、Link State IDは他のエリアのネットワークアドレスになります。

Advertising Router(32ビット)

LSAを生成したルータのルータIDです。

OSPFの仕組み