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IPルーティング 再び その3

(所属カテゴリー:IPルーティング---投稿日時:2008年2月15日)

ルーティングテーブルの作り方

ルーティングテーブルの作り方がルーティングの大きなポイントです。ルーテ ィングテーブルの作り方を理解するためには、ルート情報の情報源をしっかり 意識してください。ルート情報の情報源には、次の3つあります。

・直接接続
・スタティック
・ルーティングプロトコル(ダイナミック)

直接接続は、ルータに直接接続されているネットワークのこと。特別な設定を しなくても直接接続のネットワークのルート情報はルーティングテーブルに登 録されます。ルータのインタフェースにIPアドレスを設定して、そのインタフ ェースがアップになれば自動的にルーティングテーブルに登録されるわけです。 逆に言えば、ルータは直接接続のネットワークのルート情報「しか」知らない のです。直接接続されていないネットワークをリモートネットワークと呼びま す。リモートネットワークへのルート情報をルーティングテーブルに登録しな ければいけません。このためにスタティックルートの設定あるいは、ルーティ ングプロトコルを利用します。
スタティックルートを設定してリモートネットワークへのルート情報を学習さ せることをスタティックルーティングといいます。一方、ルーティングプロト コルによってリモートネットワークへのルート情報を学習させることをダイナ ミックルーティングといいます。


図 ルーティングテーブルの作り方

スタティックルーティングとダイナミックルーティングは排他的なものではな いということも知っておきましょう。スタティックルーティングとダイナミッ クルーティングを組み合わせて使うことができます。

スタティックルーティング

スタティックルーティングとは、ネットワーク管理者がルータに対して手動で 設定を行い、リモートネットワークへのルート情報をルーティングテーブルに 登録することです。
スタティックルーティングには、メリットとデメリットがあります。スタティ ックルーティングのメリットは、

・セキュリティが強固である
・ネットワークに負荷をかけない

ことがあげられます。

1点目のセキュリティが強固である理由は、通常、スタティックルーティング の設定はネットワーク管理者しか行うことができないということです。そのた め、勝手にルーティングテーブルが書き換わってしまう可能性が極めて低いの です。また、ダイナミックルーティングのようにネットワーク上でルート情報 をやり取りしないのでネットワークに余計な負荷をかけることがありません。 逆に、スタティックルーティングのデメリットとして、

・管理負荷が大きくなる
・障害発生時に迂回ルートに切り替えられない

ことがあげられます。

管理負荷が大きくなることは簡単に想像がつくでしょう。スタティックルーテ ィングによって、完全にルーティングできるようにするためには、ネットワー ク上のすべてのルータに必要なネットワークへのルート情報を登録しなければ ならないからです。ルータが数台程度のネットワークではそれほどではないの ですが、ルータの台数が数十台、数百台にも上る大規模なネットワークでは、 スタティックルーティングによるルート情報を登録する負荷はきわめて大きく なります。
そして、ネットワークの信頼性と可用性を高めるために冗長構成にしていたと してもスタティックルーティングでルート情報を登録していては、障害発生時 に迂回ルートをとることができなくなってしまいます。
以上のメリット・デメリットを考えると、スタティックルーティングは以下の ようなネットワークで利用することが多いです。

・小規模
・冗長構成になっていない
・セキュリティを強固にしたい
・ネットワークトラフィックを極力少なくしたい

ダイナミックルーティング

ダイナミックルーティングとは、ルータ同士でルーティングプロトコルを利用 することによって、それぞれが持っている情報を交換し、自動的にルーティン グテーブルへルート情報を登録する方法です。ルーティングプロトコルにはそ の仕組みや適用範囲によってさまざまな種類があります。主なルーティングプ ロトコルは次の通りです。

・RIP(Routing Information Protocol)
・OSPF(Open Shortest Path First)
・BGP(Border Gateway Protocol)

RIPは主に小規模なネットワークで利用するルーティングプロトコルです。OSPF は中規模~大規模なネットワークでよく利用されています。BGPはインターネ ットのバックボーンで膨大なインターネットのルート情報を扱うためのルーテ ィングプロトコルです。

ダイナミックルーティングのメリットは、

・管理負荷が少ない
・障害が発生したとき迂回ルートに切り替えられる

ことがあげられます。管理負荷が少ないことは、スタティックルーティングと 比べると明らかです。スタティックルーティングではネットワーク上の「すべ てのルータ」に必要な「すべてのルート情報」を登録する必要があります。そ れに対して、ダイナミックルーティングは各ルータでルーティングプロトコル の設定を行うだけだ。その設定も、どのインタフェースでどのルーティングプ ロトコルを利用するかという簡単なものです。
ルーティングプロトコルを利用していれば、ネットワークの障害が発生しても 迂回ルートが存在すれば、自動的にルーティングテーブルのルート情報が反映 されて、迂回ルートに切り替えることができるようになります。

逆に、ダイナミックルーティングのデメリットとして、

・セキュリティが強固ではない
・ネットワークに負荷をかける
ことがあげられます。
ルーティングプロトコルによってルータが交換するルート情報は、標準では特 に暗号化などしない。そのため、ルート情報を盗聴すればネットワークの構成 がわかってしまいます。そして、ルート情報を改ざんしたり偽造することによ って、ルーティングテーブルを勝手に書き換えることも可能です。ルーティン グテーブルが正しくなくなってしまうと、通信そのものができなくなってしま います。そのため、ネットワーク管理者が明示的に変更しない限りルーティン グテーブルが変わらないスタティックルーティングに比べると、ダイナミック ルーティングはセキュリティが強固ではないです。
また、交換するルート情報がネットワークに負荷をかけてしまうことがありま す。ルーティングプロトコルによって、交換するルート情報のサイズや頻度は 異なります。適切なネットワーク設計がされていない場合や、障害の発生と復 旧を繰り返すような不安定なネットワークでは、ルーティングプロトコルのル ート情報はネットワークに大きな負荷をかけてしまいます。

以上のダイナミックルーティングのメリット・デメリットから、ダイナミック ルーティングを利用するネットワークの例として、次のものが考えられます。

・中規模から大規模
・冗長構成になっていてルートの切り替えが必要
・ネットワーク管理者の負荷を少なくしたい
・ルーティングプロトコルのトラフィックの影響を考えなくてもよい

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